エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2017年4月20日 11:55 JST

JAL、モスクワ開設50周年 記念イベントでCA歴代制服

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 日本航空(JAL/JL、9201)は4月20日、東京-モスクワ線の定期便就航から50周年を迎えた。アエロフロート(当時。現アエロフロートロシア航空、AFL/SU)の機材を使用した共同運航で開始した。20日には成田空港で記念イベントを開催。両社の客室乗務員が当時の制服を着用して臨んだ。

歴代制服を着用するJALとアエロフロートの客室乗務員。(左から)JALの現行、運航開始当初の4代目、アエロフロートの現行、運航開始当時=17年4月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

JALとアエロフロートのロゴをデザインしたTu-114の模型飛行機=17年4月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 アエロフロートは1967年4月17日、JALと共同でモスクワ-羽田線を直行便で開設。運航機材はツポレフTu-114型機(116席)で、羽田着は翌18日だった。Tu-114はターボプロップ(プロペラ)の4発機で、当時は世界最大の旅客機だった。機体の前方部には両社のロゴをデザインしていた。羽田発は20日に初便を運航。当時は週1往復を運航していた。

 就航当初は、JALとアエロフロートが共同運航を実施。機材とパイロットはアエロフロート、客室乗務員はJALと、日ソ混成チームで運航し、利益と経費は双方で等分していた。

 JALは1970年3月28日、自社便でモスクワ線の運航を開始。ダグラス(現ボーイング)DC-8-62型機で週2往復を運航した。モスクワ以遠はパリに乗り入れ、その後はロンドンやコペンハーゲンなどにも運航した。

 当初は羽田空港を発着していたが、1978年5月からは開港した成田空港に移した。モスクワの乗り入れ空港も、当初は市内から北西に約30キロのシェレメチェボ空港だったが、2007年12月14日からは南東に約40キロのドモジェドボ空港に変更している。

「モスクワ線のデイリー化はチャレンジ」と語るJALの大川専務=17年4月20日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 現在の成田-モスクワ線は、787-8(161席:ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)で週5往復を運航。ことし1月にロシアのビザ発給要件が緩和され、日露間の需要増加が見込まれることから、7月1日から夏ダイヤ最終日の10月28日までは、1日1往復(週7往復)のデイリー運航に増便する。

 1980年代、モスクワ線に客室乗務員として乗務していた大川順子専務は「現在、予約は好調。回復してきている」と述べ、「お客さまは増えてきているが、夏をデイリーにするのはかなりのチャレンジ」と続けた。

 ロシアはウクライナ情勢により2014年8月から経済制裁が続いているものの、ビザ発給緩和により訪日需要が旺盛で、3月は対前年同期比43.9%増の7100人が来日した。

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