エアライン — 2017年4月18日 08:10 JST

アエロフロート・ロシア航空、東京-モスクワ就航50周年

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 アエロフロート・ロシア航空(AFL/SU)は4月17日、モスクワ-東京線の定期便就航50周年記念イベントを都内で開いた。

都内でモスクワ−東京線就航50周年記念イベントを開いたアエロフロート・ロシア航空=17年4月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

都内で開かれた就航50周年記念イベントで壇上に並ぶアエロフロート・ロシア航空の客室乗務員=17年4月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ロシア最大の航空会社であるアエロフロートは1967年4月17日、ツポレフTu-114型機でモスクワ-羽田線を直行便で開設。羽田着は翌18日だった。Tu-114はターボプロップ(プロペラ)の4発機で、当時は世界最大の旅客機だった。

 都心に近く混雑する羽田に着陸させるのは難しかったといい、1966年8月10日にテスト飛行を実施。ソビエト連邦(当時)のパイロットが熟練の技で無事着陸させた。

 日ソ両国間で、直行便開設の合意がなされたのは1966年1月21日。従来の北極上空を通過するルートよりも、2500キロ短いシベリア上空を飛行することで、アジアと欧州を結ぶ最短航路が実現した。シベリアルートは時間短縮や使用燃料を減らすだけではなく、緊急着陸できる空港を確保できることで、氷が覆う北極洋上のルートよりも、安全性が高まった。

アエロフロート・ロシア航空の歴代ポスターのレプリカ=17年4月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 就航当初は、アエロフロートと日本航空(JAL/JL、9201)が共同運航を実施。機材とパイロットはアエロフロート、客室乗務員はJALと、日ソ混成チームで運航し、利益と経費は双方で等分していた。現在は両社が個別にモスクワ-成田線を運航している。

 現在アエロフロートは、モスクワ-成田線を1日1往復運航。機材はエアバスA330-300型機で、座席数は2クラス296席(ビジネス28席、エコノミー268席)または2クラス302席(ビジネス34席、エコノミー268席)となっている。

 モスクワのシェレメチェヴォ空港からはロシアや欧州、CIS、中東などへ乗り継げる。また、アエロフロートは2006年に航空連合のスカイチームに加盟。機材は欧米製のものに更新が進んで平均機齢は4.3年となっており、A330-300のほかにスホーイ・スーパージェット100-95B、エアバスA320型機、A321、A330-200、ボーイング737-800型機、777-300ERを運航している。

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