空港 — 2017年11月17日 15:21 JST

伊丹空港、新降車レーンが20日開業 5分超は有料、駐輪場など収益化進む

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 関西空港と伊丹空港を運営する関西エアポートは、伊丹空港の一般車降車専用レーンを新設し、20日午前0時に移転する。5分を超えて駐車した場合は課金する。

伊丹空港の新降車専用レーン(関西エアポートのウェブサイトから)

 降車専用レーンは、大阪モノレールの大阪空港駅付近に南北2カ所設置。それぞれ6台収容でき、5分未満は無料。5分以上10分までが400円で、以降は5分ごとに200円加算する。出迎えについては、30分まで無料の駐車場の利用を呼びかけているが、同駐車場は慢性的な混雑が続いている。

 レーンを利用できるのは全長6メートル未満の普通車のみ。支払いはクレジットカードと電子マネーに対応する。

 関西エアポートは、オリックス(8591)と仏空港運営会社ヴァンシ・エアポートが40%ずつ、残り20%を関西を拠点とする企業・金融機関30社が出資。滑走路の運営や維持管理といった航空系事業と、ターミナルビルの運営など非航空系事業を担う。

 オリックスグループは伊丹空港の収益化を進めており、グループのオリックス・インテリアなどが運営する有料の「伊丹空港駐輪場」がこのほどオープン。これまで伊丹空港の駐輪場は無料だったが、自転車は1日100円、バイクと原付は同200円を徴収し、自転車1カ月1500円などの定期料金を設定している。

 一方、空港従業員の中には交通費が支払われない地域に住む人などもおり、こうした動向に不満の声が出始めている。

関連リンク
関西国際空港
大阪国際空港

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