エアライン, 官公庁 — 2017年3月17日 19:20 JST

ANA、航大へ現役機長の派遣拡大 2人体制、仙台分校でフライト課程

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 全日本空輸(ANA/NH)と航空大学校は3月17日、航大へのANA現役機長の派遣を拡大することで合意したと発表した。これまで1人だった機長の派遣を2人に増員する。機長は仙台分校でフライト課程を担当する。

現役機長を航大に派遣するANA=16年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAは2014年12月から2年間、航大仙台分校に機長1人を派遣し、教官を務めた。仙台ではトレーニングを7カ月間実施。運航形態とほぼ同様の「計器飛行方式」で実施する訓練の最終工程で、パイロットとして必要な能力の向上などをサポートする。

 航大は宮崎市に本校を置く、公的な操縦士訓練機関。2年間の在籍中は座学とフライト訓練を実施し、パイロットを目指す人材を育成する。宮城・岩沼市の仙台分校のほか、北海道帯広市にも分校を設置している。

 国内では、航空各社の路線拡大やLCCの就航などでパイロット需要が高まっており、世界的にもパイロット不足が指摘されている。航大では2018年度からの定員を、現在の72人から108人に増員し、パイロット不足解消を目指す。

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全日本空輸
独立行政法人 航空大学校

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