エアバス, エアライン, 機体 — 2016年10月25日 20:30 JST

シンガポール航空、3年ぶり米国直行便 A350でサンフランシスコ

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 シンガポール航空(SIA/SQ)は、シンガポール-サンフランシスコ線の直行便を現地時間10月23日に開設した。エアバスA350-900型機(253席:ビジネス42席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー187席)で1日1往復を運航する。同社の米国直行便は3年ぶり。

サンフランシスコ直行便初便に投入したシンガポール航空のA350-900=16年10月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

総引き渡し機数1万機目のエアバス機を示すロゴが入ったシンガポール航空のA350-900=16年10月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 初便に投入したのは同社6機目となるA350(登録番号9V-SMF)で、エアバスの累計引き渡し1万機目にあたる機材で運航した。

 サンフランシスコ行きSQ32便は午前9時25分にシンガポールを出発し、同日午前10時10分に到着。シンガポール行きSQ31便は午前10時25分にサンフランシスコを出発し、翌日午後6時40分に到着する。

 同路線はおよそ1万3600キロ。シンガポール発が15時間45分、サンフランシスコ発が17時間15分かかる。

 サンフランシスコ線はこれまで、経由便で1日2往復を運航していた。香港経由(SQ1/2便)とソウル(仁川)経由(SQ15/16便)で、直行便の開設後は香港経由便を継続する。ソウル経由便は、ソウル以遠の目的地をロサンゼルスに切り替え、SQ7/8便として運航する。これにより同社のロサンゼルス線は、ソウル経由と成田経由の1日2往復となる。

 同社は現在、米国4都市に乗り入れている。サンフランシスコとロサンゼルスのほか、フランクフルト経由のニューヨーク線を1日1往復、モスクワ経由のヒューストン線を週5往復運航している。ヒューストン線は10月30日からマンチェスター経由に切り替える。

 シンガポール航空は、A350-900を67機発注済み。2015年10月には、A350-900の航続距離を延長した超長距離「A350-900ULR(Ultra-Long Range)」を発注し、ローンチカスタマーとなった。2018年にA350-900ULRを受領後、ロサンゼルスやニューヨークなど、北米直行便に投入する見込み。

 同社は2004年から2013年まで、シンガポールからロサンゼルスとニューヨークへ、A340-500による直行便を運航していた。

 シンガポール-サンフランシスコ線は、6月1日からユナイテッド航空(UAL/UA)が運航開始。ボーイング787-9型機(252席:ビジネス48席、エコノミー204席)を投入し、これまでの成田経由を直行便に切り替えた。

運航スケジュール
SQ32 シンガポール(09:25)→サンフランシスコ(10:10)
SQ31 サンフランシスコ(10:25)→シンガポール(翌日18:40)

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