エアバス, エアライン, ボーイング, 機体 — 2016年5月19日 21:00 JST

シンガポール航空、A350 XWBを13機受領へ 16年度機材計画

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 シンガポール航空(SIA/SQ)の2016年度機材計画によると、2017年3月までにエアバスA350-900型機を13機受領する。

16年度に13機受領するシンガポール航空のA350=16年2月 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 A350-900のうち12機は、年度内に運航を開始する。退役はA330-300が4機、777-300が1機の計5機。いずれもリース元に返却する。機材数は増加するが、客室の改良により提供座席数は横ばいとなる見通し。

 2016年1-3月期(第4四半期)は、A350-900の同社向け初号機(登録番号9V-SMA)を受領。777-200ERとA330-300を2機ずつ、リース返却に備え退役させた。2016年3月31日時点の保有数は、777シリーズが54機、A330-300が28機、A380が19機、A350-900が1機の計102機。平均機齢は7年5カ月となっている。2017年3月の保有機数は全機種合計で109機となる見込み。

 シンガポール航空は、A350-900を67機発注。2015年10月にはA350-900の航続距離を延長した超長距離「A350-900ULR(Ultra-Long Range)」を発注し、ローンチカスタマーとなった。

 子会社のシルクエアー(SLK/MI)は、2017年3月までに737-800を3機受領。保有数は32機となる見込みで、提供座席数は17%増加する見通し。

 2016年1-3月期の受領と退役はなかった。2016年3月31日時点の保有数は、A320が11機、A319が4機、737-800が14機の計29機となっている。

 系列LCCのスクート(SCO/TZ)は、2016年1-3月期に10機目の787の運航を開始。最後の1機となった777-200を退役させた。2016年3月31日時点の保有数は787-9が6機、787-8が4機の計10機。2017年3月までに787を12機保有し、提供座席数は51%増加する見通し。

 タイガーエア(TGW/TR)は2016年3月31日時点で、A320を21機、A319を2機保有。年度内に保有機数の変動はない見込み。航空貨物を扱うシンガポール航空カーゴ(SQC/SQ)は2016年3月31日時点で、747-400を9機保有。このうち2機は契約満了のため、リース元への返却を年度内に予定している。

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