エアバス, エアライン, 機体 — 2016年7月19日 20:40 JST

アルキア・イスラエル、A330-900neoを4機導入

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 エアバスは、アルキア・イスラエル・エアラインズ(AIZ/IZ)がA330-900neoを最大4機導入すると、ファンボロー航空ショー開催期間中の現地時間7月11日に発表した。イスラエルでエアバスのワイドボディ(双通路)機を導入するのは初めて。

アルキア・イスラエル・エアラインズのA330-900neo(エアバス提供)

 アルキアは2012年、A321neoを4機発注。機種移行しやすいA330neoを導入することで、長距離路線や観光路線を展開していく。アルキアとエアバスは、2015年2月にA330-900neoを最大4機発注する覚書(MoU)を交わしている。

 A330neoは、A330-800neo(3クラス257席)とA330-900neo(同287席)の2機種で構成。初号機の引き渡しは2017年10-12月期(第4四半期)の予定で、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。空力性能を強化するとともに、客室装備も最新鋭機A350 XWBと同等に改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。

 アルキアは1949年設立。翌年から運航を開始した。現在はイスラエル国内のほか、英国やイタリア、スペインなどの欧州、ヨルダンやアルメニア、グルジア、トルコなど近隣諸国にも運航している。

 エアバスは11日から17日まで開かれたファンボロー航空ショーのうち、14日までの商談日4日間での総受注は279機、カタログ価格で350億米ドル(約3兆6932億円)相当になった。競合のボーイングの総受注182機を上回った。

関連リンク
ARKIA Israeli Airlines
Airbus
エアバス・ジャパン

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