エアライン — 2016年3月1日 14:00 JST

JALの地域活性企画、16年3月は東北6県 機内誌で復興の取り組み特集

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 日本航空(JAL/JL、9201)は、地域活性化プロジェクト「ジャパンプロジェクト」第57弾として、2016年3月1日から東北地方6県を取り上げる。6県をイメージした機内食の提供や特産品を扱う。31日まで。東北地方を取り上げるのは2014年11月と12月の第42弾以来で、今回が3回目。

「佐助豚」の麹風味ローストを提供する上旬の夕食(JAL提供)

 国内線ファーストクラスの機内食は、岩手・田野畑村のレストラン「ロレオール」の伊藤勝康シェフがプロデュース。上旬は「佐助豚」の麹風味ローストを、中旬は「岩手がも」のもも肉のコンフィのほか、いも粉と田野畑村の「山地酪農牛乳」を使ったクレープを、下旬は「いわて短角和牛」の山ぶどうワイン煮込みを提供する。このほか、ひと月を通じてエビのハーブ焼きも提供する。

 俵ごはんには、津波を乗り越えて岩手・大槌町の安渡(あんど)地区で育った奇跡の米「安渡産大槌復興米」を使用する。

 午後5時以降の出発便を対象に、上旬、中旬、下旬で異なるメニューを用意する。那覇発着便は、午後6時以降の到着便で提供する。

 ファーストクラスで提供する「こだわりの日本酒」では、青森の「純米大吟醸 豊盃(ほうはい)」と福島の「会津ほまれ 播州産 山田錦仕込 純米大吟醸」を用意。このほか、宮城・山元町で栽培されるイチゴ「ミガキイチゴ」を使用したスパークリングワインを提供する。

 東北発着のJALグループ便を対象運賃で利用した乗客を対象に、抽選でボーナスマイルやホテルの宿泊券が当たるキャンペーンを実施。期間中に専用サイトから申し込むと1000マイルを100人に、福島・北塩原村「裏磐梯高原ホテル」の宿泊券を1組2人にプレゼントする。実施期間は5月31日まで。青森と三沢、秋田、花巻、山形、仙台を発着する全路線が対象となる。

 JALマイレージバンク(JMB)のマイルと商品を交換できる、JALと三越が共同で運営する「とっておきの逸品」では、東北の特産品や名物を用意した。八戸・美保野グリーン牧場の豚肉や鶏肉などの加工品セット、気仙沼のフカヒレ料理専門店の姿煮とスープの詰め合わせ、秋田県産あきたこまち、会津塗の二ツ引たんす、南部鉄器の煮込み鍋を、それぞれ1万マイルで交換する。申し込み期間5月31日まで。

 訪日客向け情報サイト「Guide to Japan」で、東北の観光情報を多言語で展開。JALのスタッフがおすすめする自然や伝統工芸、スキーなど、体験型スポットを紹介する。英語と中国語(簡体字、繁体字)、フランス語、ドイツ語、ロシア語に対応する。英語版はすでに公開済みで、そのほかの言語は3月下旬の公開を予定している。

 機内誌「SKYWARD(スカイワード)」では、東日本大震災の被災地を特集。青森・八戸や岩手・三陸海岸、宮城・亘理(わたり)郡など沿岸部の人々が復興に取り組む姿を紹介する。

 ジャパンプロジェクトは2011年5月にスタートした地域活性化プロジェクト。機内誌や機内ビデオ、機内食などを通じて「日本のすばらしさ」を発信している。2月は第56弾として、沖縄県を取り上げた。

関連リンク
JAPAN PROJECT(日本航空)

JALの地域活性企画、16年2月は沖縄特集 世界自然遺産登録も支援(16年1月26日)
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