エアライン, 企業, 空港 — 2016年2月25日 20:25 JST

福井県、JALと魅力PR 大西会長「カニだけじゃない」

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 福井県は2月25日、東京・南青山にあるアンテナショップ「ふくい南青山291」で、ズボガニ(脱皮後の越前ガニ)の試食・販売などで県をPRした。

大西会長や稲田政調会長と福井県の観光パンフレットを配るJALのパイロットや整備士、客室乗務員=16年2月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 福井県は日本一のシェアを誇るメガネや、越前焼、越前ガニなどが有名。また、1989年から勝山市で実施した恐竜の化石調査で多くの化石が見つかったことから、2000年7月14日に県立恐竜博物館をオープンしている。同館によると、恐竜を中心とした地質・古生物学の博物館では国内最大級だという。

 25日はアンテナショップで県職員や県の恐竜キャラクター「ジュラチック」のラプト、日本航空(JAL/JL、9201)の福井県出身のパイロットや客室乗務員、整備士らが観光パンフレットを配り、県をPRした。

 JALの本社には県の申し出で職員が常駐しており、JALからは県庁に社員が出向。インバウンド(訪日観光客)の施策に、JALの社員が携わっている。また、2015年12月には、JALの新人客室乗務員有志によるハンドベル演奏チーム「JALベルスター」が、県立図書館などでクリスマスソングを演奏した。

 社員と共に観光パンフレットを配ったJALの大西賢会長は、「国際線の機内で観光PRのビデオを流しているが、まだまだ良さが知られていない。カニだけが魅力ではないので一緒に発信し、ブランド化していきたい」と語った。

 パンフレット配布には、自民党の稲田朋美政調会長(衆院・福井1区)も参加。福井県出身の稲田氏は「私もメガネと網タイツを発信してきたが、いっぱい良いものがある」と話し、JALによるPR活動に期待感を示した。

 県内には福井空港(滑走路18/36、1200m×30m、県管理)があるが、1973年に近隣の小松空港(石川県)に乗り入れる羽田便がジェット化されたことで利用者が減少。1976年4月に定期便が撤退し、現在は遊覧飛行や航空写真撮影の小型機や、県警や県の防災ヘリコプターが使用しており、グライダーの訓練にも使われている。

 小松空港からJR福井駅までは連絡バスが運行されており、羽田からは約2時間。大西会長は小松について、「石川県という概念があると思うが、空港を広域に捉えたい。福井県北部に近いので、積極的に発信していきたい」と語った。

福井県をPRする(左から)JALの大西会長、県恐竜キャラクター「ジュラチック」のラプト、稲田政調会長=16年2月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALの大西会長らと福井県の観光パンフレットを配る稲田政調会長=16年2月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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