エアライン — 2015年8月12日 16:00 JST

日航機墜落から30年 植木社長、安全誓う「いかなる妥協、言い訳通用しない」

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 乗客乗員520人が亡くなった日本航空123便墜落事故から、8月12日で30年が経った。12日は早朝から、多くの遺族や関係者らが墜落現場となった群馬県多野郡上野村の御巣鷹山を訪れた。

御巣鷹山の「昇魂之碑」に献花するJALの植木社長=8月12日午後1時半すぎ PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 事故から30年が経過したこともあり、歳を重ねた遺族からは「30年の節目だから登った」「今年が最後になるかもしれない」といった声が聞かれた。

 午前10時30分すぎからは、山頂付近にある「昇魂之碑」と「鎮魂の鐘」の前で、遺族会「8・12連絡会」が慰霊集会を開き、子供たちがシャボン玉を飛ばして30年目の供養を行った。

 2012年2月の社長就任以来、社長として4回目の慰霊登山となった日本航空(JAL/JL、9201)の植木義晴社長は、午後1時30分ごろ昇魂之碑の前に到着して献花した。

 植木社長は「520人の亡くなられた方へのお詫びとご冥福をお祈りした。30年もの長きにわたり、遺族や関係者に多大なる苦しみ、悲しみ、ご負担をお掛けしたことを今一度深くお詫びしたい」と謝罪した。

 「人の命がなにより大切であること、安全運航の堅持にはいかなる妥協、言い訳は通用しないことを3万2000人の社員と共に胸に刻んでいきたい」と語り、安全への誓いを新たにした。

 午後6時からは、上野村にある慰霊の園で追悼慰霊式が開かれる。JALからは植木社長のほか、大西賢会長と佐藤信博副社長らが参列する。

 1985年8月12日午後6時56分に墜落した羽田発伊丹行きJL123便(ボーイング747SR-100型機、登録番号JA8119)には、乗客509人と乗員15人の524人が乗っていた。

御巣鷹山を慰霊登山するJALの植木社長=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

御巣鷹山を訪れ手を合わせるJALの大西会長=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

シャボン玉で犠牲者を供養する子供たち=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

「昇魂之碑」に線香を手向ける遺族=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

「昇魂之碑」に手を合わせる遺族=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

鎮魂の鐘を鳴らす人たち=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

犠牲者への誓いを結ぶ遺族=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

犠牲者を供養する遺族=8月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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日本航空
上野村
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