エアバス, エアライン, ボーイング, 企業, 機体 — 2014年4月9日 14:24 JST

ジャムコ、航空機用シート事業に本格参入 上級クラスシートも開発開始

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 ジャムコ(7408)は4月8日、航空機用シート事業への本格参入と、ビジネスクラスなど上級クラス用シート「DoveTail(ダブテイル)」の開発開始を発表した。

ジャムコ アメリカがシンガポール航空の777に供給中のビジネスクラス新シート=13年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 DoveTailは、エアバスA380型機やボーイング777型機など、航空機の機種を問わず搭載できるシート。通路側からの出入りのしやすさや、乗客用スペースを広くできることを特長としている。今年度は受注活動と開発を進め、早ければ2015年度内の引き渡しを目指す。

 ジャムコの鈴木善久社長は昨年11月、Aviation Wireの取材に対し航空機用シート事業について「年明けには本格参入したい」との意向を示していた。同社はシンガポール航空(SIA)が戦略的商品と位置づけるボーイング777-300ERの新仕様機向けに、ファーストクラスとビジネスクラスのシートを供給中。また、エアバスA350 XWB型機には、ビジネスクラス用シート「Journey(ジャーニー)」の供給が決まっている。

 シート事業は、FAA(米国連邦航空局)から安全認証業務を代行する権限を認められた米国の子会社ジャムコ アメリカが主体となって進めているが、内装品事業の拠点である東京・立川でも、個人モニター周辺や収納部分などの設計・製造を行っていく。

 今後複数の航空会社から2800席以上の需要と、年間100億円規模の売上を見込んでいる。

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