エアライン — 2014年3月20日 15:17 JST

ANA、貨物会社ANAカーゴを4事業部制に 4月から

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 ANAホールディングス(9202)は3月19日、ANAグループの貨物事業を4月から一体的に受け持つ新事業会社「ANA Cargo(ANAカーゴ)」について、組織体制と新ロゴを発表した。

沖縄貨物ハブに駐機中のANAの767-300BCF=14年2月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 4月1日から営業を開始する同社については、昨年12月に概要を発表済み(関連記事)。ANAHDの100%子会社で、社長はANA貨物事業室長の岡田晃・常務取締役執行役員。従業員数は約950人で、本店所在地はANAHDと同じ東京・港区東新橋の汐留シティセンター。

 これまでANAの貨物事業室が担当していた企画やマーケティング、販売計画などと、ANAロジスティクサービスが担っていたエアラインセールスや上屋ハンドリング、ソリューション(フォワーディング/ロジスティクス)などの貨物事業を統合。貨物機の運航以外の業務を新会社のANAカーゴが引き継ぐ。

 新体制に移行することで、顧客のフォロー体制強化や間接業務の削減などを進め、CS(顧客満足)向上を目指す。

ANAカーゴの新ロゴ(ANAHDの資料から)

 ANAカーゴには4事業部を置く。マーケティング全般と販売計画を担当するグローバルマーケティング事業部、国内での国内際貨物販売を担当するエアライン販売事業部、貨物上屋オペレーションとCS推進担当のオペレーション事業部、フォワーディングとロジスティクスを担うソリューション事業部と、各事業部で分担する。

 オペレーション事業部長には楮山則昭氏、ソリューション事業部長に嶋崎聡氏、エアライン販売事業部長に石田洋平氏、グローバルマーケティング事業部長に外山俊明氏が就任する。

 ANAHDでは、貨物機を現在の10機から2014年度は11機に増機。那覇空港の沖縄貨物ハブを中心としたネットワークの拡大と、機材稼働率を高めることで早期の黒字化を目指す。

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