官公庁, 機体 — 2026年1月10日 21:55 JST

米戦争省、パトリオット生産能力3倍 PAC-3 MSEを年2000発へ

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 ロッキード・マーティンは、地対空迎撃ミサイル「パトリオット」の最新型PAC-3 MSEの生産を加速させるため、米国戦争省(Department of War、旧国防総省)と新たな枠組み合意を締結した。7年間の長期契約により、年間生産能力を現在の約600発から3倍以上の2000発へ引き上げる。

PAC-3 MSE(ロッキード・マーティン提供)

 今回の合意は、戦争省が進める「取得変革戦略」に基づくもの。防衛装備品の調達で、長期間の需要を確約することでメーカー側が設備投資を行いやすくするほか、資金調達面でも支援し、生産ラインの拡張と安定化を図る。世界情勢の緊迫化に伴い、PAC-3 MSEの需要は急増しており、米軍だけでなく日本を含む同盟国への供給能力を強化する。

 ロッキード・マーティンによると、2025年のPAC-3 MSE納入実績は620発で、前年から20%以上増加した。過去2年間で生産能力を6割増強してきたが、今回の合意により供給体制をさらに抜本的に強化する。

 同社のジム・タイクレット会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)は「商業的な手法を取り入れた前例のないアプローチだ。PAC-3 MSEのかつてない生産能力を生み出し、国家と同盟国が求めるスピードで提供する」とコメントした。

関連リンク
U.S. Department of War
Lockheed Martin

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