エアライン, ボーイング, 機体 — 2025年12月2日 23:59 JST

エアキャップ、777-300ERSF改修貨物機をフライメタに初納入 26年に2機

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 航空機リース大手のエアキャップは、ボーイング777-300ER型機を旅客機から貨物機に改修した「777-300ERSF」の初号機を、香港の航空機リース会社フライメタ・リースに引き渡した。3機の契約のうち1機目で、残る2機は2026年第2四半期と第4四半期に引き渡される見通し。

エアキャップがフライメタ・リースに初納入した777-300ERSF(同社サイトから)

 初号機は現地時間11月21日に引き渡した。運航はアイスランドのエア・アトランタ・アイスランディックが担い、「ハンガリー・エア」ブランドの下で、CMI(乗員・整備・保険)契約に基づき運航する。

 777-300ERSFは、旅客型の777-300ERを貨物機に改修する初のプログラムで、「ビッグツイン(The Big Twin)」の名でも知られる。FAA(米国連邦航空局とCAAI(イスラエル民間航空局)から2025年8月31日に認証を取得し、9月中旬に運航を開始した。

 777-300ERSFのペイロード(有償搭載量)は最大100トン。上部貨物室にはパレットを33ポジション、下部には14ポジション搭載できる。現在主流の747-400Fのペイロードは約113トンで、777-300ERSFはこれを下回るものの、CO2(二酸化炭素)排出量を20%削減できる。

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