インド最大手インディゴ、A350を30機追加発注　日本就航も視野

　エアバスは現地時間10月17日、インド最大の航空会社インディゴ（IGO/6E）がA350-900型機を30機追加発注したと発表した。今年6月に締結した覚書（MoU）を確定発注に切り替えたもので、インディゴのA350発注総数は60機となった。長距離性能と燃費効率に優れるA350で、長距離国際線市場へ本格参入する。

A350-900を30機追加発注したインディゴのピーター・エルバースCEO（右）＝25年6月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

インディゴのA350-900のイメージ（エアバス提供）

　インディゴのピーター・エルバース最高経営責任者（CEO）は「今回の発注は、国際ネットワークの拡大と顧客への接続性向上に対する強いコミットメントを示すものだ」と説明。「インドの航空業界の将来性に対する自信と、エアバスとの戦略的パートナーシップを裏付けるものでもある」と述べた。今後数年で受領するA350を通じて、海外路線の拡充と新たな国際旅行機会の創出を目指す。

　インディゴは2023年6月に開かれたパリ航空ショーで、A320ファミリーを500機確定発注。世界最大のA320ファミリーの顧客に躍り出た。A350は2024年5月6日に標準型のA350-900を30機確定発注したと発表し、2027年から引き渡しが始まる見込み。70機分の購入権が含まれた契約で、今年6月にこの一部を行使するMoUを結び、今回確定発注した。エンジンはロールスロイス製トレントXWB（Trent XWB）を搭載する。

　A350-900を受領する2027年以降、日本路線開設を目指す。提携する日本航空（JAL/JL、9201）とのコードシェア（共同運航）も、インディゴのシンガポール線、バンコク線就航と共に拡大する。

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