エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2025年10月8日 23:13 JST

マレーシア航空のA330neo、成田に就航 全席で無料WiFi

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 マレーシア航空(MAS/MH)は10月8日、クアラルンプール-成田線の一部便に最新鋭機エアバスA330-900型機(A330neo)の投入を始めたと発表した。全乗客が無料でWi-Fi機器による機内インターネット接続サービスを利用できる。

マレーシア航空のA330neo(エアバス提供)

 座席数は2クラス297席で、ビジネスクラスが28席、エコノミークラスは269席。ビジネスクラスは全席通路アクセス可能なスイートタイプで、スライド式ドアを備える。デザインはマレーシアの伝統的なソンケット模様に着想を得ており、モダンな照明や素材と組み合わせて上質な空間を演出する。17.3インチの4KモニターやBluetooth接続、ワイヤレス充電、電源ポートなども装備する。

 エコノミークラスは、13.3インチの4Kスクリーンを全席に備え、Bluetoothオーディオやキッズモード、ペアレンタルコントロールなどの機能も搭載。人間工学に基づくシートで、コートフックやカップホルダー、収納スペースを備えた。また、24席が足もとの広い「エクストラレッグルーム」となる。

 マレーシア航空は、成田からクアラルンプール経由の乗り継ぎ需要の取り込みを狙う。バリ(週4往復)、オークランド(10月27日から週10往復)、メルボルン(10月29日から週21往復)、シドニー(11月29日から週21往復)、アデレード(26年1月29日から週7往復)への接続も可能になる。

 また、マレーシア国内でのストップオーバーができる「Bonus Side Trip」プログラムでは、新たにボルネオ島のクチンを加え、ランカウイやペナンなど既存の7都市と合わせた全8都市が対象となった。税金類のみで旅程に組み込むことができ、マレー半島の人気観光地に加え、ボルネオの自然や文化も楽しめる内容となっている。

 マレーシア航空を傘下に持つマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は、今年7月の追加発注20機と合わせ、40機のA330-900を発注済み。追加分は2029年から2031年にかけて受領する計画となっている。

 A330neoは、従来のA330-200と同サイズのA330-800(標準座席数3クラス220-260席、最大406席)と、A330-300の後継となるA330-900(3クラス260-300席、最大460席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を25%改善した。A330-900の航続距離は7200海里(1万3334キロ)となる。

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マレーシア航空
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