全日本空輸(ANA/NH)は8月28日、福岡県の米菓の老舗「もち吉」とコラボレーションしたおかき「いろどりおかき」を、9月1日から国内線プレミアムクラスと国際線ファーストクラス・ビジネスクラスで提供すると発表した。

ANAが9月から上級クラスで提供する「いろどりおかき」(同社提供)
1929年創業のもち吉が、国産米を100%使用して製造。動物性原材料を使わないANAオリジナル商品に仕上げた。全6種類のひと口サイズのあられで、塩や醤油で味付けしたシンプルな味わいと多様な食感を楽しめるという。訪日客の増加を背景に、日本の伝統的な米菓を機内で提供していく。
パッケージはオリジナルデザインで、桜・竹・銀杏・椿の植物4種で日本の四季を表現。デザインの中心には、襖(ふすま)の「引き手」のモチーフを用いた。襖を開けることで広がる別の情景をイメージし、ANAの機内から世界へとつながる印象を持たせた。
商品は「もち吉 いろどりおかき」として、6種類で構成。「じゃりせん 醤油味」は、粒感のある米の食感と2種の醤油を使った深みのある味わいが特徴。香ばしさと醤油の風味を楽しめる。「じゃりせん サラダ味」は、「伯方の塩」を用いたあっさりとした塩味で、米の風味が引き立つ仕上がりとなっている。「桜型 しそ味」は、シソの酸味と上質な醤油が調和し、日本の春を象徴する桜の形に仕上げた。「小丸 刻み海苔」は、特製の醤油だれと国産刻みノリを合わせ、まろやかで風味豊かな味に仕上げた。「小丸 梅ざらめ」は、紀州梅の酸味とざらめの甘さを組み合わせた、柔らかい食感のあられ。「うす塩アーモンド」は、生地にアーモンドを練り込み、伯方の塩であっさりと仕上げた香ばしさが特徴のあられとなっている。
もち吉は製品ごとに厳選した100%国産米と、福智山山系の湧水を使用。職人による手作業の製造を重視し、国内に直営店228店舗、台北にも台湾本店を構えており、グルテンフリー菓子の開発にも力を入れているという。

ANAが9月から上級クラスで提供する「いろどりおかき」を手にする客室乗務員(同社提供)

ANAが9月から上級クラスで提供する「いろどりおかき」(同社提供)
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