エアライン, ボーイング, 機体 — 2014年1月2日 18:10 JST

787-9、ニュージーランド訪問へ ボーイングが1月初旬にお披露目

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 ボーイングは現地時間2013年12月31日、787型機の長胴型787-9の2号機(ZB002、登録番号N789FT)を、14年1月初旬にローンチカスタマーであるニュージーランド航空(ANZ)を訪問させる計画だと発表した。

787-9の2号機=13年11月 PHOTO: Ed Turner/Boeing

 787-9は試験機の初号機が13年9月17日に初飛行に成功。これまでに150回以上の試験飛行を実施してきた。2号機は現在3機ある試験機の1機で、11月7日に初飛行に成功した。環境制御システムの評価などに使用する機体で、3機のうち唯一客室の内装が施されており、エンジンはANZ機と同じ英ロールス・ロイス製トレント1000を搭載する。

 2号機はニュージーランドのオークランドで報道関係者への機体公開後、オーストラリアのアリス・スプリングで試験飛行を1週間実施する計画。

 787-9は全長が6メートル長くなり、航続距離が300海里(555キロメール)延長しながらも、消費燃料は同クラス機よりも20%削減できるとしている。座席数は787-8の210から250席に対して40席増加し、250から290席となる。

 10機発注済みのANZへは、14年中頃に初号機が引き渡される予定。ANZに引き渡される機体の座席数は、ビジネス・プレミア18席、プレミアム・エコノミー21席、エコノミー263席の計302席で、定期便就航は10月を予定している。最初の路線はオークランド-パース線で、その後は成田や上海にも就航する。

 787-9は現在26顧客から787の全受注の約39%にあたる402機の注文を獲得。日本国内では、全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が30機、日本航空(JAL、9201)が20機を発注している。

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