官公庁, 機体 — 2024年4月20日 18:22 JST

岐阜・航空宇宙博物館、川重BK117のVRヘリシミュレーター 18ステージ

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 航空自衛隊岐阜基地に隣接する「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」(空宙博、そらはく)で、川崎重工業(7012)が製造する最新中型双発ヘリコプター「H145//BK117 D-3」をベースにした、VR(仮想現実)ヘリシミュレーターによる操縦体験が4月27日から始まる。1回600円で、20日から予約受付を始めた。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に設置された川重BK117 D-3のVRヘリシミュレーター(同館サイトから)

 博物館によると、プロのパイロット訓練にも活用できる機能を持つ本格志向のシミュレーターで、VRゴーグルを着用してリアルなヘリコプター操縦体験ができるという。
1回約30分で、このうちVR操縦体験は約20分となる。

 初級から上級まで18ステージを用意し、当面は8ステージ。ステージ9から先は夏休み以降に順次拡大を予定している。ステージを進めるごとに自動操縦が解除され、参加者の手動操縦に委ねられる。ステージごとに「水平直線飛行」「定点ホバリング」「S字旋回」「前進上昇・アプローチ」などの課題があり、採点飛行で規定の点数以上を出すと合格となり、次のステージへ進める。

 参加者には「フライトログブック」を配布。ステージ17をクリアした人には修了証を贈呈予定で、次回訪れた際はステージ18「フリーフライト」から楽しめるようにする。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に設置された川重BK117 D-3のVRヘリシミュレーター(同館サイトから)

 体験できる人数は平日が1日8人、土日祝日は10人。午前10時10分の回から始まり、平日は午後3時50分からの回、土日祝日は午後5時10分からの回が最終となる。対象は13歳以上、休止日は休館日と祝日を除く火曜日。予約は予約サイト「アソビュー!」で受け付ける。

 博物館ではVRシミュレーターのデモ体験を今年3月15日から始めており、4月27日から正式運用に入る。

 航空宇宙博物館は「かかみがはら航空宇宙科学博物館」として1996年開館。2018年3月24日にリニューアルオープンして現名称に変更し、愛称を「空宙博」とした。

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