エアバスは現地時間2月20日、米LCCのブリーズ・エアウェイズ(MXY/MX)がA220-300型機を10機追加発注したと発表した。同社の確定発注は90機となり、世界第3位のA220の顧客となる。
ブリーズは、2021年12月にA220を初受領。1月末時点で20機を運航している。同社は年末までに全機をA220に置き換える計画を進めており、現在はA220のほか、1クラス108席のエンブラエル190型機(E190)と同118席の195(E195)を運航している。
ブリーズのA220-300は座席数が2クラス126席で、ビジネス36席とエコノミー90席。エンジンは米プラット&ホイットニー(PW)社製PW1500Gを搭載する。
2023年5月17日には、プロビデンス-ロサンゼルス線を開設。東海岸のロードアイランド州と西海岸のカリフォルニア州を結ぶ米大陸横断ルートで、4000キロ以上を6時間程度かけて飛行する最長路線となった。
ブリーズは米ジェットブルー(JBU/B6)の創始者、デービッド・ニールマン(David Neeleman)氏が立ち上げたLCCで、2021年5月に運航を開始。
A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の事業会社をエアバスが2018年7月に買収し、名称を変更したもの。すべてが新設計の機体で、部品を9割以上共通化したA220-100(旧CS100)とA220-300(CS300)の2機種で構成され、メーカー標準座席数はA220-100が100-130席、中胴が3.7メートル長いA220-300は130-160席となる。
航続距離はA220-100が6390キロ(3450海里)、A220-300が6297キロ(3400海里)。東京を起点とした場合、香港やベトナムのホーチミン、ハノイ、タイのバンコク、シンガポールなどを結ぶことができる。
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