エアバス, エアライン, 機体 — 2013年11月24日 19:00 JST

ANA系パンダ、A320副操縦士の昇格訓練開始 ピーチから受託

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 ANAホールディングス(9202)系列の運航乗務員の訓練専門会社「パンダ・フライト・アカデミー(panda・Flight・Academy)」は11月24日、ピーチ・アビエーション(APJ)から受託したエアバスA320型機の副操縦士への昇格訓練を開始した。

パンダ・フライト・アカデミーにあるA320のフルフライトシミュレーター=12年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 パンダが国土交通大臣から10月25日に指定航空従事者養成施設として、A320の副操縦士昇格のための課程「事業用操縦士 限定変更 エアバス式A320型(初めて操縦に2人を要する飛行機の限定を取得する課程)」の承認を受けたことによるもの。

 同課程は、大学の操縦科卒業などで基礎的な操縦免許のみを持つ人に対し、航空会社の副操縦士となるために必要な、旅客機の免許を初めて取得させる訓練。従来は航空会社が自社で実施していた。

 パンダが国交相の承認を受けたことで、同社が当該訓練を航空会社に提供して課程を修了すると、今後は国交省航空局の航空従事者試験官による実地試験が免除される。

 同訓練は、ジェット旅客機運航の基礎を集中して学ぶための予備課程を別に設定し、シミュレーターのみの訓練や審査を実施する。こうした新たな訓練の仕組みを構築したことで、実際に飛行機を使用する過程を最少化するなど、訓練の効率化と期間短縮を実現した。

 パンダはこれまでに、A320への機種移行訓練をAPJから受託している。

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