エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2023年8月16日 14:19 JST

JAL、777-200ERで伊丹臨時便 フルフラットのクラスJ、台風7号影響で

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 日本航空(JAL/JL、9201)は8月16日、伊丹-那覇線と羽田-伊丹線の臨時便をまもなく退役するボーイング777-200ER型機で運航する。台風7号の影響で、15日の伊丹発着便が欠航となったことによるもの。那覇発伊丹行きJL4792便と伊丹発羽田行きJL4562便に投入する。

那覇発伊丹行きと伊丹発羽田行き臨時便に投入される777-200ER JA703J(資料写真)=23年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 16日の777-200ERによる臨時便は、那覇を午後2時に出発する伊丹行きJL4792便(777-200ER、登録記号JA703J)と、伊丹を午後4時55分に出発する羽田行きJL4562便。羽田から那覇までは、乗客を乗せないフェリーフライト(回航便)のJL4691便として那覇へ機材を送り込んだ。

 JALによると、16日の伊丹発羽田行きは、JL4562便も含めて予約ベースで終日満席。全日本空輸(ANA/NH)の伊丹発羽田行きも、16日は予約ベースで終日満席となっている。

 台風7号は、15日に和歌山県から上陸して近畿地方を北上。この影響で、15日はJALとANAの伊丹発着便が終日欠航となり、東海道新幹線やJRの高速バスも東京-大阪間を運休した。JALが15日に1往復2便運航した羽田-伊丹線の臨時便は、2便合わせて541人が利用した(関連記事1)。

 JALの777-200ERは、今年度上期で退役予定。全11機あったJALの777-200ERのうち、現在運航しているのは3号機のみで、ほかの10機は退役済み。初号機(JA701J)が今年5月16日に売却先の米国へ向かった際は、フェリーフライトを活用した本邦初のチャーター便として運航され、世界各地から退役機が集まることから“飛行機の墓場”とも呼ばれる米カリフォルニア州ビクタービルのサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港を2回ローパス後にロサンゼルスへ到着した(関連記事2)。

運航スケジュール
JL4792 那覇(14:00)→伊丹(16:10)
JL4562 伊丹(16:55)→羽田(18:30)

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