エアバス, エアライン, 機体 — 2023年8月16日 11:50 JST

JAL、羽田-伊丹8/15臨時便は541人利用 台風7号で定期便全便欠航

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 近畿地方を北上した台風7号の影響で、大手2社の羽田-伊丹線定期便が全便運休となり、東海道新幹線やJRの高速バスも東京-大阪間を運休した8月15日、日本航空(JAL/JL、9201)は羽田-伊丹線の臨時便を1往復2便運航した。伊丹空港と大阪市内を結ぶ地上交通機関が運転をほぼ取りやめる中、2便合わせて541人が利用した。

台風7号の影響で羽田-伊丹線の定期便は全便欠航となったJAL=23年8月15日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

8/15の羽田-伊丹臨時便に投入されたJALのA350-900 15号機(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 臨時便はエアバスA350-900型機で運航。2種類ある客室仕様のうち、「X12」仕様と呼ばれる3クラス391席(ファーストクラス12席、クラスJ 56席、普通席323席)の機体を投入した。標準の3クラス369席(ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席)の「X11」と比べて普通席が多く、普段は観光需要が見込める羽田-那覇線などに投入している。

 乗客数は羽田発伊丹行きJL4561便(A350-900、登録記号JA15XJ)が340人(幼児5人含む)、伊丹発羽田行きJL4562便が201人(幼児5人含む)だった。

 伊丹行きJL4561便は、羽田の13番スポット(駐機場)を午後5時22分(定刻同5分)に出発し、B滑走路(RWY22)から離陸。伊豆半島や伊勢湾上空を飛び、伊丹空港のB滑走路(RWY32L)へ着陸し、午後6時51分(定刻同10分)に17番スポットへ到着した。伊丹では着陸をやり直す「ゴーアラウンド(着陸復行)」を午後6時26分ごろ実施し、尼崎市、和泉市、羽曳野市上空を経て、再び伊丹のRWY32Lへ着陸する進入経路に入った。

 折り返しの羽田行きJL4562便は、伊丹の17番スポットから午後7時41分(定刻同15分)に出発し、B滑走路(RWY32L)から離陸。生駒市や伊勢湾、伊豆半島、房総半島上空を飛び、羽田空港のB滑走路(RWY22)へ着陸し、午後8時56分(定刻同30分)に12番スポットへ到着した。

 気象庁によると、台風7号は15日午後6時の時点で、兵庫県北部の豊岡市付近を時速15キロで北へ進んでおり、中心気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、半径280キロ以内は風速15メートル以上の強風域となっていた。

 16日午前9時の時点では、石川県の能登沖を時速20キロで北北東へ進んでいる。中心気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、17日にかけて日本海を北上し、北日本から東日本の日本海側にも影響を与えるおそれがある。西日本や東日本では、これまでの総雨量が平年の8月の月降水量を超える大雨となっており、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に対して警戒を呼びかけている。

 また、16日は大気の状態が不安定となっており、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるところがあるとして、注意を呼びかけている。

運航スケジュール(実績/定刻/スポット)
JL4561 羽田(17:22/17:05/13)→伊丹(18:51/18:10/17)
JL4562 伊丹(19:41/19:15/17)→羽田(20:56/20:30/12)

関連リンク
台風情報(気象庁)
運航の見通し(JAL)
日本航空

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