企業, 機体 — 2023年8月21日 08:00 JST

4年ぶりパリ航空ショーは空飛ぶクルマも出展 29万3千人来場[AD]

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 世界最大規模の国際航空宇宙見本市「第54回パリ航空ショー」が、4年ぶりにパリのル・ブルジェ空港で開催され、2498社の出展者と300のスタートアップ企業が参加し、6月19日から25日までの7日間で約29万3000人が訪れました。

 

 コロナ影響後初となる今回は、スタートアップ企業専用の展示エリアを設け、地域・国際パビリオンにもスタートアップが出展。脱炭素の航空輸送をテーマにした「パリ・エアラボ(The Paris Air Lab)」、日本で「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)の関連企業などに焦点を当てた「パリ・エアモビリティ (The Paris Air Mobility)」など、軍用機や旅客機以外のテーマにも力が入っていたのが特徴でした。

 パリ航空ショーは、航空会社による機体発注の発表など、航空ビジネスの大舞台でもあり、今回は会期中に約1500億ドル(約21兆円強)相当の契約が締結されました。機体展示エリアには150機の航空機が並び、毎日午後には戦闘機や旅客機、ヘリコプターなど、さまざまな機体が飛行展示(デモフライト)を披露し、来場者を魅了しました。

 

 

 

 ショーを主催するフランス航空宇宙工業会(GIFAS)の100%子会社SIAEによると、来場者のうち航空業界関係者は約13万人で、42%がフランス国外169カ国からの参加で、内訳は欧州からの来場が52%、北米からが21%、アジアからが13%、中東からが7.6%、南米とアフリカがともに3%、オセアニアが0.45%でした。

 日本からは27社が出展。一般社団法人・日本航空宇宙工業会(SJAC)や、あいち・なごやエアロスペースコンソーシアムパビリオン、東レ(3402)、TANIDA(石川・かほく市)などがブースやシャレーを構え、スタートアップはIDDK(東京・江東区)とNABLA Mobility(東京・千代田区)の2社が出展しました。

 

 

 パリ航空ショーは1909年に初めて開かれ、110年を超える歴史を持ち、現在は奇数年の6月に開催されています。2年前の2021年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止となり、4年ぶりに開かれた今回は新たなイベントである「パリ・エアモビリティ」で6機のeVTOLのモックアップが出展されるなど、航空の将来を体感できる場にもなりました。

 次回は2年後の2025年6月16日から22日に開催予定。世界の航空業界関係者が一堂に会するパリ航空ショーへの出展や来場を、ぜひご予定ください。

 

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International Paris Air Show
フランス見本市協会

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