三菱重工業(7011)は、開発を中止した「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の展示施設「MRJミュージアム」を6月30日付で閉館する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため臨時休館が続いていたが、スペースジェットの開発中止に伴い、展示施設も再開せずに閉館となる。
MRJミュージアムは2017年11月30日に、愛知県小牧市の県営名古屋空港に隣接する最終組立工場内にオープン。県が運営する「あいち航空ミュージアム」に隣接し、2つのミュージアムが同時開館した。
MRJ(三菱リージョナルジェット)は2008年に開発をスタート。三菱重工子会社の旧三菱航空機(現MSJ資産管理株式会社)が進めていた。MRJを2019年6月に、機内の広さといった空間をアピールする狙いで三菱スペースジェット(Mitsubishi SpaceJet)と改称。当初の納期は2013年だったが、6度の延期を経て、今年2月7日に開発中止を正式発表した。
当紙スクープ
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スペースジェットの跡目
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社名変更
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MRJミュージアム
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