空港 — 2023年1月13日 16:45 JST

中部空港、ピクトグラムで生理用品 名市大と共同開発、提供場所を分かりやすく

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 中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社は1月13日、生理用品の提供場所を表すピクトグラムを開発し、空港内への設置を開始した。ピクトグラムの設置により提供場所を一目で分かるようにし、利用者の“困りごと”解消を目指す。空港会社によると、今回のピクトグラム開発・設置は国内空港初の取り組みだという。

生理用品の提供場所をピクトグラムで示す中部空港の女性トイレ個室扉(同空港会社提供)

中部空港で生理用品の提供場所をピクトグラム(同空港会社提供)

 ピクトグラムのデザインは、名古屋市立大学(名市大)芸術工学部産業イノベーションデザイン学科の森旬子教授と学生5人が協力。学生は空港内を視察後、サインを掲出する場所や伝わりやすさを考慮したデザインに仕上げた。ピクトグラムは第1ターミナル(T1)国内線出発制限エリアの掲示板や空港のウェブサイトなどへの掲出のほか、対象のトイレや個室にも設置した。

 同空港では2021年9月から、生理用品の無料提供を開始。T1の国内線出発制限エリア内にある女性トイレの個室内に生理用品のディスペンサー「OiTr(オイテル)」を設置しているが、利用者アンケートで「場所が分かりづらい」「利用場所を人に聞くのをためらう」などの声があったという。

 OiTrはT1制限エリア8・9番ゲート付近の女性トイレ計15個室に設置。専用の無料アプリをダウンロードし、ダウンロードしたスマートフォンをディスペンサーにかざすと生理用品を受け取れる。機器の動作音がなく、ひと目を気にせず使用できるようにした。2時間ごとに1枚受け取れるようにし、同じ人が一度に大量入手することを防ぐ。

生理用品の提供場所をピクトグラムで示す中部空港の女性トイレ入り口(同空港会社提供)

セントレアの女性トイレに設置するオイテル(中部空港会社提供)

関連リンク
中部国際空港
名古屋市立大学
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