エアライン, ボーイング, 機体 — 2013年10月2日 11:30 JST

JAL、スカイスイート777とエコノミー新座席がグッドデザイン賞受賞

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 日本航空(JAL、9201)は10月1日、今年1月に就航した国際線用ボーイング777-300ER型機の新仕様機「SKY SUITE 777(スカイスイート 777)」が、公益財団法人日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。同時に、新エコノミークラス座席「SKY WIDER(スカイワイダー)」も同時受賞した。

グッドデザイン賞を受賞したエコノミークラスのシートに機内食を運ぶ客室乗務員=12年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

SKY SUITE 777の改修初号機JA731J=1月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 グッドデザイン賞は形状の美しさだけではなく、品質の良さや使いやすさ、商品としてのバランスの良さ、機能性や先進性などをあらゆる角度から審査して選定される。

 審査員からは、ゆったりしたエコノミークラスの実現や、国内織物メーカーと直接連携して布地を開発した点などが評価された。

 スカイスイートは全クラスに新シートを導入。1月9日に成田-ロンドン線へ改修初号機が就航した。今後JALが保有する777-300ER全13機の改修を2014年上期までに進め、欧米方面を中心に導入路線を拡大する。

 座席数はファースト8席(改修前8または9席)、ビジネス49席(77または63席)、プレミアムエコノミー40席(46または44席)、エコノミー135席(115または156席)の計232席で、改修前の246席または272席より席数を抑えた。機内食も“空の上のレストラン”をコンセプトに新メニューを展開している。

3-3-3配列で足もとのスペースを最大約10cm広げたエコノミーの新シート=12年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エコノミークラスの「スカイワイダー」は、3-3-3配列。シートピッチは最大約86cm(34インチ)と改修前の約79cm(31インチ)から約7.6cm(3インチ)広げた。アームレスト間のシート幅は従来より2cm広い約47cm、タッチパネル式個人モニターは10.6インチ(最前列のみ8.9インチ)のものを導入した。シートは独ZIM社製。

 現在成田-ロンドン、ニューヨーク、パリ線に毎日就航しており、11月には成田-ロサンゼルス線、14年1月には成田-シカゴ線へ導入する。

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