企業, 官公庁 — 2022年4月27日 22:17 JST

兵庫県、大学生向け「空飛ぶクルマゼミ」創設 兼松など官民連携で

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 兵庫県は4月27日、兼松(8020)と中央復建コンサルタンツ(大阪市)、パソナグループ(2168)、BUZZPORT(神戸市)の5者で、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)の活用に向けて連携協定を締結した。空飛ぶクルマによる地域創生や観光を担う人材育成など、大学生や高校生の視点を交えて進める。

HYOGO空飛ぶクルマ研究室を立ち上げた兵庫県の齋藤元彦知事(右)ら(兼松提供)

 連携の第1弾プロジェクトとして「HYOGO空飛ぶクルマ研究室」を創設。空飛ぶクルマを利用者視点からとらえるシンクタンクを目指し、研究室に関わった学生を空飛ぶクルマ産業の担い手として兵庫県から輩出することを目標に掲げる。

 研究室では、空飛ぶクルマの実用化に向けて集まる情報やアイデアなどを仮想空間で共有する「バーチャルラボ」を運営。大学生を対象には「空飛ぶクルマゼミ」を創設し、高校生向けには兵庫発の観光コンテスト「観光甲子園」内に「空飛ぶクルマ部門」を新設する。

 空飛ぶクルマゼミは、兵庫県在住・在学で観光や地方創生に興味を持つ大学生の中から、空飛ぶクルマの活用に興味のある学生を選び、基礎的な知識の学習や具体的なプロジェクトにインターンとして携わったり、観光や地方創生の分野で空飛ぶクルマの社会実装に関わる調査や研究を実施する。

 全国の高校をオンラインでつなぐ観光甲子園では、新設する空飛ぶクルマ部門で社会課題の解決や観光活性化の事業構想アイデアを競う。予選と準決勝を経て2023年2月に決勝を開催し、グランプリ、準グランプリチームを決定する。

 2025年に開催される大阪関西万博(大阪万博)では、空飛ぶクルマを会場で飛行させる計画。経済産業省は、空飛ぶクルマなど「次世代モビリティ」の社会実装に向けたプロジェクトを進めている。

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