エアライン, ボーイング, 機体 — 2022年2月2日 11:40 JST

ANA、整備訓練機の撮影ツアー 737-500退役機、3月に羽田格納庫

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 全日本空輸(ANA/NH)は2月2日、整備訓練用の退役機(ボーイング737-500型機、旧登録記号JA301K)を活用したツアーを始めると発表した。羽田空港の格納庫で3月5日と6日の2日間、撮影や航空教室など各日で内容の異なるツアーを実施する。

ツアーに活用するANAの整備訓練専用737-500=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 5日は機体の撮影に特化したもので3回実施。6日はANAグループのパイロットや客室乗務員などによる航空教室と訓練機見学をセットにし、2回実施する。

 3回実施する撮影ツアーは、午前10時と午後1時、午後4時ごろに格納庫近くのANAコンポーネントメンテナンスビルに集合。ツアー全体で2時間、訓練機の撮影は1時間を予定する。機体まわりに撮影エリアを数カ所設け、各エリアごとに撮影できるようにするという。

 航空教室付きのツアーは、午前11時45分と午後1時ごろに羽田空港第1ターミナルの講堂に集合する。ツアー全体では4時間15分で、航空教室は45分間。訓練機見学は1時間10分で、コックピットやギャレー(厨房設備)、機体をパイロットや客室乗務員が説明する。

 各ツアーとも2月2日午前10時から、専用サイトでの受付を開始した。撮影ツアーは25日午後5時まで受け付け、各回20人ずつ、小学生以上が参加できる。参加費は1人1万5800円。航空教室付きのツアーは26日午後5時まで受け付け、6-12歳の子供と20歳以上の大人の2人1組で参加する。各回とも28組56人ずつ参加でき、料金は1組3万5000円となる。

 訓練機材となるJA301Kは1997年4月21日に製造され、当時のエアーニッポン(ANK/EL、現ANA)が同年5月20日に受領。商業運航の最終便は、2018年2月1日の小松発福岡行きNH1231便だった。退役後の同年7月からは整備訓練専用の機材として、実証実験やグランドハンドリング(グラハン、地上支援業務)のコンテストなどで活躍している。

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