エアライン, 業績, 解説・コラム — 2021年10月30日 10:41 JST

ANA、22年3月期最終赤字1000億円に 片野坂HD社長「第4四半期黒字化目指す」

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 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が10月29日に発表した2021年4-9月期(22年3月期第2四半期)連結決算(日本基準)は、純損益が988億300万円の赤字(前年同期は1088億1900万円の赤字)となった。これまでの通期業績予想は純損益が35億円の黒字になると見込んでいたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で旅客需要の回復が遅れていることから、営業損益の黒字転換は第4四半期にずれ込み、通期純損益は1000億円の赤字に下方修正した。

—記事の概要—
21年4-9月期
22年3月期予想
25年度末までに9000人削減
*JALの4-9月期決算はこちら

21年4-9月期

 4-9月期の売上高は前年同期比47.7%増の4311億2500万円、営業損益は1160億700万円の赤字(2809億5000万円の赤字)、経常損益が1155億1900万円の赤字(2686億7100万円の赤字)。赤字が続いているものの、固定費の削減などで赤字幅は圧縮し、営業損失と純損失はコロナ影響を受け始めた2020年3月期の第4四半期以降でもっとも規模が小さくなった。

21年4−9月期決算を発表するANAHDの片野坂社長=21年10月29日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 営業費用は4.5%減の5471億円。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は1.9倍の802億円、整備部品・外注費は34.3%減の395億円、人件費は8.1%減の761億円だった。グループ外への社員の出向は、10月1日時点で280社に累計1360人となった。

 事業構造改革により、経年機を中心とした機材の早期退役などで固定費の削減が進んだことが奏功した。一方で、3機発注した総2階建ての超大型機エアバスA380型機のうち、最後の機体となる3号機(登録記号JA383A)が10月16日に成田空港へ到着した。ANAHDの片野坂真哉社長は、「出入国制限があるのでグランドさせ、償却が出ないようにしている」と述べ、3号機は当面運航せずに減価償却の発生を遅らせて負担を軽減する方針を示した。

 旅客収入は国際線が


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