エアライン, 空港 — 2021年10月22日 11:40 JST

JALとANA、国内線チェックイン機器共通化 23年から共同利用

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 日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)は10月22日、空港の搭乗口に設置している国内線のチェックイン機器を共通化し、2023年5月から共同利用を始めると発表した。福岡空港など両社の機器が併設されている国内約30空港を対象に、アビコム・ジャパン(東京・港区)が提供を予定している新サービスへ順次更新していく。

現在の搭乗口に設置された改札機(左)と共同利用する改札機のイメージ(両社の資料から)

 共通化するのは、保安検査場の旅客通過確認機や搭乗口の改札機など。現在は両社が独自システムの機器を設置しているが、JALによると両社とも更新時期を迎えることから、乗客の利便性向上やコスト削減のため共同利用を決めたという。

 現在は自社の機器が設置されているスポット(駐機場)に搭乗案内業務が限定されているが、共同利用により制限が緩和され、スポット不足で到着便が駐機できないなど、遅延を減らすことにもつながる。

 共同利用を想定しているのは、福岡など両社の改札機などが併設されている空港。羽田のようにターミナルが別で旅客動線が異なる空港は、当面対象としていないという。

 共通化する機器は、両社などが出資するアビコム・ジャパンが手掛ける予定。アビコムがパナソニック システムソリューションズ ジャパンとKDDI(9433)からシステム機器やネットワークを調達して構築する。

現在の保安検査場の旅客通過確認機(左)と共同利用する旅客通過確認機のイメージ(両社の資料から)

共同利用する改札機のイメージ(両社提供)

共同利用する保安検査場の旅客通過確認機のイメージ(両社提供)

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日本航空
全日本空輸
アビコム・ジャパン
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