エアライン, 企業, 官公庁 — 2021年7月27日 18:05 JST

ANA、3D気象アプリで被雷回避 JAXAの予測技術搭載、可視化で運航ルート最適化

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 全日本空輸(ANA/NH)とエムティーアイ(9438)、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の3者は7月27日、3次元(3D)気象可視化技術を活用した気象情報アプリ「3DARVI」(スリーディーアーヴィー)を8月から運用すると発表した。エムティーアイの同技術とJAXAが開発する航空機被雷が発生する領域を予測する技術に、ANAの運航ノウハウを合わせたもので、気象現象・予測を3Dで可視化することにより、被雷回避による最適な運航ルートの選択が可能となる。

3DARVIで提供する(左から)被雷危険領域と雨、雲の3D画像(3者の資料から)

 3DARVIは、航空機の運航に影響のある雨や風、雲、気温、雷、乱気流などの気象状況を3D描画で可視化。JAXAが開発する航空機が近づいた際に誘雷を起こす雲を予測するアルゴリズムを搭載し、危険域を3Dで表示する。従来の2次元(2D)に比べ、危険域を直感的に把握できるようになり、運航に影響が生じる悪天候の回避につながる。

 エムティーアイは、運航管理者(ディスパッチャー)やパイロットが雨雲や雪、風、火山、台風など航空機の運航に影響を与える気象・災害情報と、フライトプランを同一画面でまとめて確認できる航空気象システム「ARVI(アーヴィー)」を提供。JAXAとエムティーアイの両者は2019年11月から、航空機の被雷回避に向けた共同研究を進め、被雷予測エリアの可視化に成功している。

 ANAの運航管理者やパイロットは現在、2Dの気象情報を活用。文字情報や天気図を基にフライトプランを組み立てている。

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全日本空輸
JAXA
ARVI 航空気象サービス

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