エアライン, 空港, 解説・コラム — 2021年7月26日 10:30 JST

なぜZIPAIRはシンガポール就航を決めたのか

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 日本航空(JAL/JL、9201)の100%子会社で中長距離国際線LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は、成田-シンガポール線を9月7日に開設する。同社4路線目で、東南アジア路線としてはバンコク線に続き2路線目。当面は火曜のみ週1往復運航する。すでに台北への就航も明らかにしており、西田真吾社長は「入国制限などの関係もあり、シンガポールが先になった」と話す。

 ZIPAIRは7月21日に、成田-ホノルル線を週1往復で約半年ぶりに再開した。同社は米国西海岸への就航を目標としているが、なぜシンガポールなのだろうか。

9月に成田-シンガポール線を開設するZIPAIR=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
高需要路線
第3ブランドも狙う路線

高需要路線

 親会社のJALは、新型コロナ後は観光需要やVFR(友人・親族訪問)の回復が先行するとして、これらの市場を得意とするLCC事業を強化している。100%出資するZIPAIR、6月に連結子会社化した66.7%出資する春秋航空日本(SPRING JAPAN、SJO/IJ)、50%出資するカンタス航空(QFA/QF)系のジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の3社で、成田を拠点に異なる市場を取り込んでいく。3社合計の売上規模は、2025年度にはコロナ前の2019年度比で約2倍に成長させる。

貨物が収益源となっているZIPAIR=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 このうち、成長の柱となるのがZIPAIRだ。中型機のボーイング787-8型機(2クラス290席:ZIP Full-Flat 18席、Standard 272席)を使用しているため、上級クラスを設定でき、床下貨物スペースも飛行距離が長いバンコク線で最大


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