エアライン, 空港 — 2021年5月27日 13:09 JST

JAL、IATAトラベルパス6月から実証実験 羽田-ホノルル線

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 日本航空(JAL/JL、9201)は5月27日、IATA(国際航空運送協会)が開発したスマートフォン用デジタル証明書アプリ「IATAトラベルパス(IATA Travel Pass)」の実証実験を6月15日から羽田-ホノルル線で始めると発表した。新型コロナウイルスの検査結果を管理できるアプリで、7月11日出発分までを予定している。

IATAトラベルパスの実証実験を6月から始めるJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 IATAトラベルパスは、渡航者自身がアプリでパスポート情報を読み取り、顔認証で本人確認後、対象の医療機関でPCR検査を受けると、医療機関がデジタル証明書を発行。渡航要件を満たすと、トラベルパスのアプリに緑地に白文字で「OK TO TRAVEL」と渡航可能であることが表示され、渡航者が空港で航空会社の地上係員にアプリを提示すると、渡航要件を満たしていることを確認できる。

 PCR検査は利用者自身で予約する必要がある。今回は実証実験のため、搭乗手続き時にはトラベルパスに加えて紙の陰性証明書も必要となる。また、マイル制度「JALマイレージバンク(JMB)」の会員で実験に参加し、アンケートに回答すると1000マイルを付与する。

 JALは現在、デジタル証明書アプリの実証実験を進めており、4月2日からスイスの非営利組織「コモンズ・プロジェクト(The Commons Project)」が世界経済フォーラムとの連携で推進している「コモンパス(CommonPass)」、4月27日から米Daon社が開発した「VeriFLY」の実験を行っている。

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