エアライン, ボーイング, 機体 — 2013年6月18日 19:19 JST

ボーイング、787-10をローンチ 18年引き渡し開始

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ボーイングは現地時間6月18日、開催中のパリ航空ショーで787-10型機のローンチを発表した。787としては長胴型の787-9に続く3機種目で、すでにシンガポール航空(SIA)など5社から102機の発注コミットメントを獲得している。

787-10のイメージイラスト(ボーイング提供)

 787-10の航続距離は7000海里(1万2964km)で、双通路機による運航路線の90%以上が含まれる。座席数は、300から330席となる見込み。

 設計はすでにボーイングによって進められており、詳細設計に入る数カ月後にはパートナー企業が参画する。最終組立と試験飛行は2017年初頭、初号機の引き渡しは18年を予定している。

 同社民間航空機部門のレイモンド・コナー社長は、「燃料効率性は、同サイズの既存機との比較で25%、競合他社が開発を進める機体と比べても10%向上する」と述べ、エアバスが開発中のA350 XWBよりも燃費が良いとアピールした。

 発注コミットメントの内訳は、エアリース・コーポレーション(ALC)が30機、GEキャピタル・アビエーション・サービス(GECAS)が10機、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)/ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW)が12機、シンガポール航空(SIA)が30機、ユナイテッド航空(UAL)が20機となっている。

 787-10は、787-8と787-9に加え、777ともタイプレーティング(機種別操縦免許)を共有でき、航空会社に運航やトレーニング面で柔軟性を提供するという。

 787の2機種目となる787-9は、現在シアトルのエバレット工場で最終組立を進めており、今年後半に初飛行を予定している。

関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン

GECAS、787-10Xを10機コミットメント
シンガポール航空、787-10XやA350を1.7兆円分発注へ
エアバスA350、初飛行は4時間5分 5万人以上が生中継視聴