エアバス, 機体 — 2013年6月15日 13:10 JST

エアバスA350、初飛行は4時間5分　5万人以上が生中継視聴

　エアバスは現地時間6月14日に初飛行を行ったA350 XWBの飛行時間は、4時間5分だったと同日発表した。

初飛行を行ったエアバスA350＝6月14日 PHOTO: F. Espinasse, em company/Airbus

　14日午前10時（日本時間同午後5時）に仏トゥールーズ・ブラニャック空港を飛び立ったA350 XWBは、同国の南西部をフライト。4時間5分後の午後2時5分に同空港へ戻った。着陸前にはフライバイ（低空飛行）を行い、初飛行を祝う観客の歓声に応えた。

　初飛行では、同社チーフ・テスト・パイロットのピーター・チャンドラー氏とA350のプロジェクト・パイロットを務めるガイ・マグリン氏が操縦。コックピットには、A350プロジェクトでテスト担当の航空機関士も同席した。フライトの様子は3人のエンジニアが機内で監視した。

　今後、5機のテスト機を使い2500時間の飛行試験を行う。A350 XWBファミリー3機種のうち、最初にデビューするのは今回初飛行を行ったA350-900で、欧州航空安全局（EASA）と米国連邦航空局（FAA）から型式証明を取得した後、2014年下半期にカタール航空（QTR）に引き渡される予定。

　A350 XWBファミリーの座席数は標準の3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席。5月末時点での受注は613機で、A350-800が89機、A350-900が414機、A350-1000が110機となっている。

　エアバスによると、5万人以上が初飛行の生中継を行った同社の特設サイトを訪れたという。

午前10時にトゥールーズを出発したA350＝6月14日 PHOTO: P. Masclet, em company/Airbus

A350の初飛行を行った6人のクルー＝6月14日 PHOTO: H. Gousse, em company/Airbus