エアライン, 解説・コラム — 2020年9月25日 12:55 JST

JAL赤坂社長、A350国際線導入延期も 次世代旗艦機、路線網は維持

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は9月25日、ロンドンやニューヨークなどの長距離国際線に投入を予定している大型機エアバスA350-1000型機について、就航時期を現在計画している2023年度よりも遅らせる可能性を示唆した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、世界的な国際線需要の回復が2024年以降と予測されているため。一方で、国際線の路線網は現状を維持していく考えを示した。

*インタビュー前編はこちら、後編はこちら

19年9月に就航したJALのA350-900。長胴型のA350-1000は長距離国際線に投入する=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

トゥールーズで引き渡されたJALのA350初号機=19年6月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 25日にAviation Wireの単独インタビューに応じた赤坂社長は、現在の航空需要について国内線は「4連休は良かったが一進一退。来年いっぱいで(需要が)戻るだろう」と述べた。一方で、JALなど各国の航空会社などが加盟するIATA(国際航空運送協会)は世界の国際線需要が回復するのは2024年以降との見通しを示している。「国際線は読めない。IATAの想定と同じだが、もっと悪い想定もしている」として、需要回復までの期間が長期化した場合に備えていることを明らかにした。

 JALは1990年代から主力機として運航してきた大型機ボーイング777型機を、エアバスの最新鋭機A350への置き換えを2019年から進めている。JALの確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入する契約を結んでいる。A350-900は主に国内線用777-200の、A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となり、現在はA350-900を6機受領済みで全機を国内線に投入。次世代フラッグシップとなるA350-1000は、2023年度以降の就航を計画していた。

 ところが新型コロナの影響で国際線の旅客需要が大きく減退したため、A350-1000の就航は「できるだけ


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。
  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post