エアライン, 空港 — 2020年7月21日 18:26 JST

デルタ航空、羽田-アトランタ8月就航へ LAも再開、羽田4路線に

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 デルタ航空(DAL/DL)は8月に、アトランタ-羽田線を開設する。同路線は3月末で撤退した成田からの移管路線で、アトランタから4カ月ぶりの首都圏乗り入れとなる。既存のロサンゼルス-羽田線も再開し、8月の羽田路線は計画の7路線のうち4路線を運航。また同社の大隅ヴィクター日本支社長は、以遠権を活用した第三国路線について当面は運航せず、日米間の路線に注力する姿勢を示した。

8月は羽田4路線を運航するデルタ航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 8月から開設する羽田2路線は、いずれも週3往復運航となる。同社はシアトル-羽田線を3月から運航し、現在は週4往復運航している。デトロイト線は7月から本格的に開始し、現在は週3往復運航。8月から週4往復に増便する。

 デルタ航空は冬ダイヤ最終日の3月28日に、成田空港から撤退。冬ダイヤでは米国から成田へ5路線を運航していたが、夏ダイヤが始まった翌29日からすべてを羽田へ移管する計画だった。移管後はロサンゼルスとミネアポリスの既存2路線を含め、羽田から7路線の運航を予定したが、中国本土から感染が拡大した新型コロナウイルスの影響により、新規路線の開設が延期となっていた。

 同社は成田就航時、以遠権を活用した第三国路線を運航。香港や上海(浦東)、台北(桃園)、シンガポールなど、最大で10都市に乗り入れていたが、撤退直前はフィリピンのマニラ線のみ運航していた。

第三国路線は運航せず日米路線に注力する姿勢を示すデルタ航空日本支社の大隅支社長=20年7月21日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 7月21日に都内のデルタ航空日本支社で会見した大隅支社長は、第三国路線について「現在の路線で対応する。羽田7路線のうち4路線が戻る」と述べ、新型コロナの状況を踏まえ、日米路線に注力するとした。

 8月に運航する羽田路線は4路線のみで、移管路線のポートランドとホノルル、既存路線のミネアポリスの計3路線は、現地10月23日発まで運休。このほか、中部(セントレア)へのデトロイト線とホノルル線、ホノルル-関西線の3路線も、現地10月23日発まで運休となる。シアトル-関西線は夏季の季節運航便で、年内は運休する。

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