エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2013年4月15日 10:10 JST

ガルーダのサタル社長、新ファーストクラスに自信 11月から777-300ERをロンドン線投入

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 来日したガルーダ・インドネシア航空(GIA)のエミルシャ・サタル社長は4月12日、都内で2013年度の経営計画を発表した。新たに24機の機材を導入し、国際10路線とインドネシア国内9路線を開設する。また、10月から関西-ジャカルタ線を週4往復で新設する。

ガルーダ・インドネシア航空のエミルシャ・サタル社長(中央)と日本人客室乗務員=4月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

新ファーストクラスのサービスに自信を示すサタル社長=4月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新規機材の内訳は、ボーイング777-300ERが4機、エアバスA330型機が3機、ボーイング737-800型機が10機、ボンバルディアCRJ1000型機が7機、GIA傘下の低コスト航空会社(LCC)のシティリンク(CTV)用にA320型機が11機、ATR-72型機が5機。13年の保有機材数は、GIAが104機、CTVが35機の計139機となる見込み。平均機齢は現在の5.8年から4.2年に若返る。

 サタル社長は「現有の747-400を777-300ERに置き換える。シンプルな機材構成でメンテナンスの効率化を図る」と語った。777-300ERは、7月からジャカルタ-ジェッダ線に投入し、11月からはジャカルタ-ロンドン線(新設)とジャカルタ-シドニー線に導入する。座席数はファースト8席、ビジネス38席、エコノミー268席の計314席。

 ファーストクラスのサービスについて、サタル社長は「きめ細かい高級感あるサービスと、本物のサービス、心のこもった一人ひとりへのサービスを提供する。シェフも同乗し、懐石料理も3つのコースを用意した」と自信を示した。

 GIAはインドネシアから日本への観光客誘致を推進している。現在は日本発とインドネシア発の乗客の比率が4対1から5対1と、日本からインドネシアへ向かう利用者が多いため、バランスが取れていないという。「サイクリングはインドネシアで人気があり、可処分所得が多い層が楽しんでいる」(サタル社長)として、サイクリング愛好家に山梨県へのツアーを紹介している。山梨県を選択した理由は富士山があることと、地域を特定した方が焦点を定めやすいからとした。

 現在GIAの日本路線は、成田-ジャカルタ(週7往復、A330-200)、成田-デンパサール(週7往復、A330-300)、羽田-デンパサール(週7往復、A330-300)、関西-デンパサール(週7往復、A330-300)の4路線。10月に直行便で開設する関西-ジャカルタ線はA330-200を使用し、ロードファクター(座席利用率、L/F)は70%を見込む。2012年度のGIA全体のL/Fは前年度比0.7%増の75.9%だった。

 GIAの日本路線の機材は全路線がA330で、A330-200の座席数はビジネス36席、エコノミー186席の計222席、A330-300はビジネス42席、エコノミー215席の計257席となっている。

 GIAは英国を本拠地とする航空業界調査・格付け会社スカイトラックス社が行う航空会社の格付けで、4つ星を獲得している。14年にはスカイチームへの正式加盟と5スター獲得を目指す。

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