エアバス, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2019年4月15日 23:55 JST

リクライニング済みで座り心地最適化 写真特集・ピーチ初シャークレットA320

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 リクライニング状態に固定し、座り心地を最適化した独レカロ製「プレリクライニングシート」を初採用したピーチ・アビエーション(APJ/MM)のエアバスA320ceo(従来型A320)の24号機(登録記号JA824P)。日本など北東アジアのLCCでは初めて導入したシートで、背もたれが15度倒れた状態で固定されているため、離着陸時もリクライニング状態で過ごせるのが特徴だ。

背もたれを15度倒したレカロ製プレリクライニングシートを採用したピーチのA320 24号機=19年3月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 レカロによると、ピーチが選定したシート「SL3510」は、スリム化により足もとのスペースも広くし、従来の同社製シートと比べて居住空間が10%から15%広くなった。また、可動部分が減少することで耐久性や整備性が向上し、座り心地も背もたれを倒した状態に合わせて最適化しているという。

 座席数は既存機と同じ1クラス180席で、シートピッチは約29インチ(約74センチ)。24号機は、もともとピーチと統合を予定している、同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のバニラエア(VNL/JW)の16号機として発注されていた機体で、従来のピーチ機にはない翼端の「シャークレット」が特徴となっている。長さ約2.4メートルで、燃料消費を約4%改善する。客室側にはピーチのロゴをデザインした。

 ピーチのA320はこれまで、機材の仕様統一で整備コストを抑えるため、シャークレットは装備していなかった。ピーチによると、今後導入するA320ceoにもプレリクライニングシートを採用するが、シャークレット付きの同型機は24号機のみ。2020年度から受領が始まる26機のA320neoと、中距離国際線用に導入する2機のA321LRの計28機は、シャークレットを装備する。

 一方で、バニラが運航している15機のA320もコックピットや塗装、内装をピーチ仕様に順次改修していく。

 本写真特集では、24号機のシートとシャークレットを中心に取り上げる。

*写真は36枚。

プレリクライニングシートを初採用したピーチのA320 24号機の機内に立つ客室乗務員=19年3月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

プレリクライニングシートを北東アジアで初採用し翼端にシャークレットを装備したピーチのA320 24号機=19年3月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire


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