エアライン, ボーイング, 官公庁, 機体 — 2013年1月15日 19:00 JST

国交省航空局、787の燃料漏れで調査チーム立ち上げ

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 国土交通省航空局(JCAB)は1月14日、日本航空(JAL、9201)のボーイング787型機(登録番号JA824J)が9日と13日に燃料漏れを起こしたことを受け、調査チームを立ち上げた。米国連邦航空局(FAA)やボーイングと連絡を取りながら、機体のある成田空港で独自調査を行う。

JALの787=12年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALの787=12年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 調査チームはJCABの整備審査官と航空機検査官、監査担当の6人と、運輸安全委員会(JTSB)の航空事故調査官1人の計7人で構成。14日から成田で実機調査やJALからの聞き取り調査を開始した。

 1月に入り787のトラブルが相次いでおり、火災につながる恐れのある燃料漏れ2件を調査対象にした。別の機体で起きた補助動力装置(APU)用バッテリーからの出火については現在、米国家運輸安全委員会(NTSB)が調査を進めており、状況を見極めるようだ。

 JCABの担当者は「不安要素を早期に究明したい」と述べ、FAAやボーイングと連絡を取りながら独自調査を進めていくとした。

 現在JALでは787を7機、全日本空輸(ANA、9202)は17機保有している。燃料漏れを起こした機体は、JALが昨年9月に受領した6号機で、APU用バッテリーから出火した機体は12月受領の7号機。

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国土交通省

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