エアバス, 機体 — 2018年1月25日 12:45 JST

エアバス、A380便予約アプリ AR導入で機内疑似体験

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 エアバスは現地時間1月24日、総2階建ての超大型機A380の航空券を予約できるスマートフォン用アプリをローンチしたと発表した。AR(拡張現実)を導入し、操縦席からの風景を疑似体験できる機能も実装した。

エアバスが提供を開始したアプリ「iflyA380」(同社提供)

 「iflyA380」は、2016年に開設したA380運航便の航空券予約支援サイト「iflyA380.com」のアプリ版で、A380を運航する13社53都市への便を予約できる。アプリ版にはARを導入。操縦機のほか、座席など機内の様子を端末上で見ることができるようにした。

 同アプリはiOS版で提供。iOS 11.0以上に対応し、「App Store」から無料でダウンロードできる。対応言語は英語のみ。

 A380はを巡っては、エアバスのジョン・リーヒー民間航空機部門顧客担当COO(最高執行責任者)が1月15日、大口顧客であるエミレーツ航空(UAE/EK)から受注できない場合、生産を中止すると示唆。3日後の18日に、同社から20機確定受注し、生産中止を免れた。

 A380は機体の広さや豪華さから、「空飛ぶホテル」とも呼ばれている。成田へは、シンガポール航空(SIA/SQ)やルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)、エールフランス航空(AFR/AF)などもA380を就航させていたが、羽田の国際線発着枠の増枠や機材更新に伴い、ボーイング777-300ER型機などに変更。現在A380を成田発着の定期便に投入しているのは、エミレーツとタイ国際航空(THA/TG)の2社のみとなっている。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つ持株会社のANAホールディングス(ANAHD、9202)は、A380の新造機を3機発注。2019年春から成田-ホノルル線に投入する。

関連リンク
iflyA380.com
Airbus
エアバス・ジャパン

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