エアライン — 2012年12月21日 19:26 JST

全日空、中国線小型化を1月末まで延長

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 全日本空輸(ANA、9202)は12月21日、中国3路線で今月下旬まで行う予定だった機材小型化を2013年1月末まで延長すると発表した。日中関係の悪化に伴う中国路線の予約キャンセルは底を打ったと見ているが、需要動向に対応する。一方、1日以降ボーイング737型機(120席)から767型機(214席)へ大型化した関西-青島線は1月も継続する。

中国路線の機材小型化を1月まで延長するANA=12年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 成田-北京線(NH905/906便)と関西-北京線(NH159/160便)は767から737へ、成田-上海線(NH921/922便)は777-200型機(306席)から767への小型化をそれぞれ継続する。

 小型化の継続と大型化の実施時期は、成田-北京線が1月4日と17日から31日まで、成田-上海線は1月8日から31日まで、関西-北京線は1月2日から6日までと8日から31日まで。大型化する関西-青島線も1月8日から31日まで実施する。

 ANAよると、関西-青島線は日中間と日本を経由する北米向け貨物需要が旺盛で、貨物室の大きい767を投入している。積み荷はパソコンなどが多いという。

 ANAは10月31日に発表した2013年3月期の通期業績予想で、連結売上高を4月27日発表の前回予想から300億円の下方修正となる1兆4700億円(前期比4.1%増)とし、要因として尖閣諸島問題などによる国際線旅客収入の落ち込みを挙げている。同問題の影響は第3四半期(10-12月期)に約60億円、第4四半期(1-3月期)は約20億円の減収要因となる見込み。

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