ボーイング, 機体 — 2012年12月12日 16:55 JST

ボーイング、民間機の生産レートを25%以上増へ

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 ボーイング・ジャパンのジョージ・L・マフェオ社長は12月12日、2013年の民間航空機部門の生産レートについて、今後18カ月で25%以上増やすと定例会見で語った。787型機については、現時点でのデリバリーが38機で、長胴型の787-9は計画通り14年上期のデリバリーになると見通しを述べた。

ボーイング・ジャパンのマフェオ社長=12月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 787は現在月産5機で、13年後半までに月産10機とする計画。サウスカロライナ工場での最終組立も始まり、順調であるとの見方を示した。

 11月に機体コンセプトを決定した737 MAXは、確定発注が969機、20社近い航空会社やリース会社などから受注しているという。初号機のデリバリー時期は計画通り17年で変更はないと語った。

 19年までの市場投入を検討している787の胴体延長型787-10Xと777の後継機777Xについては、「調査段階で、正式にローンチしていない。航空会社の要望を聞いている」と述べるにとどめた。

 また、ボーイングの日本進出60周年にあたる来年については、「大きなマイルストーンだ」と述べた。中部国際空港(セントレア)に建設中の日本国内で製造された787の主翼など主要部位を保管する「ドリームリフター・オペレーションズ・センター」は、同年1-3月期に稼働する見込みだと述べた。

 10月に東京へ着任したマフェオ社長は、現職の前は787のサプライヤー・マネージメント担当バイス・プレジデントを務めた。日本の航空会社について尋ねると、「787のローンチカスタマーの全日本空輸(ANA、9202)と、その後発注していただい日本航空(JAL、9201)には感謝している。38機のうち、大半が2社へのデリバリーだ」と、787で大きな役割を果たしたことに謝意を示した。

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