エアライン, 官公庁, 空港 — 2017年8月29日 23:05 JST

羽田国際線ターミナル、「3タミ」に 20年3月変更

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 国土交通省は8月29日、羽田空港国際線ターミナルの名称を「第3ターミナル」に変更することを正式発表した。2020年3月末を予定している。

羽田第3ターミナルに変更される国際線ターミナル=17年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 羽田のターミナルは国際線のほか、国内線が乗り入れる第1と第2がある。このうち、主に全日本空輸(ANA/NH)が利用している第2ターミナルは、2020年を目途に南側の一部を国際線に対応させ、増加する訪日需要を受け入れる。

 第2ターミナルへ新たに国際線が乗り入れることから、既存の国際線ターミナルの名称を「第3」に変更することで、利用者にわかりやすくする。

 羽田は2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、国際線の年間発着回数を、現在の9万回から飛行経路の見直しにより最大3.9万回増の12.9万回とし、国内線と合わせて48.6万回に拡大する計画。国際線の旅客数は、2015年の1259万人から1.6倍の1964万人に増える見通し。

 国交省が29日に公表した、2018年度予算の概算要求によると、羽田関連の要求額は前年度比103億円(16.9%)増となる712億円。同年度は、飛行経路見直しに必要な航空保安施設や誘導路、CIQ(税関・出入国管理・検疫)施設などを整備する。また、駐機場や国際線と国内線地区を結ぶトンネル(際内トンネル)の整備や、空港アクセス道路の改良、空港と対岸の川崎市を結ぶ連絡道路の整備、A滑走路の耐震対策などを進めていく。

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