エアライン — 2017年8月23日 09:27 JST

JAL、海外発需要の取込強化 国際展示会「ACTE Tokyo」協賛で新規開拓

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)は8月22日から23日まで都内で開催されている、出張など業務渡航に関する国際展示会「ACTE Tokyo」に協賛している。業務渡航業界の発展を支援する米国の非営利団体ACTE(Association of Corporate Travel Executives)の主催で、航空会社やホテル、カード会社をはじめ旅行関連企業が一堂に会し、国内外の企業から出張手配の担当者などが視察に訪れていた。

ACTE TokyoのJALブースに出展されたビジネスクラスシートのモックアップ=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ACTE TokyoであいさつするJALの二宮常務=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ACTEの展示会はアジア各地で開かれてきたが、日本での開催は初めて。今回のACTE東京には、アジア各国からバイヤーやサプライヤーなど約400人が参加。JALはイベント協賛を通じ、認知度向上やこれまで接点のなかった顧客との関係構築を進めている。

 JALはACTEが開くフォーラムに2006年から参加してきたが、今回は初の東京開催とあり、イベント協賛を決定。藤田直志副社長や、旅客販売統括本部長と国内旅客販売本部長を務める二宮秀生常務ら幹部が会場を訪れたほか、海外支店からも営業担当者を呼び寄せ、参加企業との交流を深めていた。また、国際線ビジネスクラス「スカイスイート」の座席モックアップも展示した。

 JALによると、海外での直販比率は国により異なるものの、特にアジアで高い値を示しており、外国人乗客の割合も、台湾路線では8割から9割を占めているという。

 JALは現在の2020年度までの中期経営計画で、非日系企業や旅行会社との関係強化を進めている。今回のイベント協賛や、7月25日に覚書を交わしたベトナムのLCC、ベトジェット航空(VJC/VJ)との提携などにより、成長が見込める海外発需要の取り込みを強化していく。

 ACTEにはJALのほか、航空会社ではJALが出資するジェットスター・ジャパン(JJP/GK)や、デルタ航空(DAL/DL)をはじめとする航空連合のスカイチーム、ユナイテッド航空(UAL/UA)やルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)などが出展していた。

ACTE TokyoのJALブースに出展されたビジネスクラスシートのモックアップ=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ACTE Tokyoのデルタ航空をはじめとするスカイチームのブース=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ACTE Tokyoのスカイチームのブース=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ACTE Tokyoのユナイテッド航空のブース=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ACTE Tokyoのルフトハンザのブース=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ACTE Tokyoのジェットスターのブース=17年8月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
ACTE
日本航空

JAL、成田-ホノルルに恒例ファーストクラス 17年度下期、牙城ハワイ強化(17年8月22日)
「ベトジェットにノウハウ提供するビジネス」JAL藤田副社長に聞く包括提携の狙い(17年8月4日)
JALとベトジェット提携 18年からコードシェア、運航品質向上も(17年7月25日)
JAL、成田2路線9月就航へ メルボルンとコナ パリ10月運休(17年5月29日)
「営業利益率10%維持し成長を」JAL大西会長に聞く新路線・新機材計画(17年6月27日)
JAL、大型機はA350のみ 植木社長「効率落ちる」(17年7月12日)
規模を追いすぎない成長へ 特集・JAL中期計画17-20年度(17年5月8日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post
キーワード: