エアライン, 空港 — 2017年2月24日 15:00 JST

スカンジナビア航空、北極ルート60周年 成田で式典

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 スカンジナビア航空(SAS/SK)は2月24日、北極ルート開設60周年記念式典を成田空港第1ターミナルで開いた。

成田空港の31番搭乗口に並ぶコペンハーゲン行きSK984便の乗客=17年2月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカンジナビア航空は、スウェーデンとデンマーク、ノルウェーの3国が出資し、1946年設立。航空連合は全日本空輸(ANA/NH)と同じ「スターアライアンス」に加盟している。

 初の日本路線は1951年開設のストックホルム-羽田線で、所要時間は片道55時間だった。1957年2月24日には、コペンハーゲン-羽田線を世界初となるアンカレッジ経由の北極ルートに変更。所要時間を32時間半に短縮した。1971年4月3日からは、シベリア上空を通過するモスクワ経由に切り替えて13時間とし、成田就航後の1987年9月1日からは直行便となり、成田とコペンハーゲンを約11時間30分で結んでいる。

 現在の日本路線は、コペンハーゲン-成田線のみ。エアバスA340-300型機の新仕様機(247席:ビジネス40席、プレミアムエコノミー28席、エコノミー179席)で、1日1往復運航している。

 スカンジナビア航空によると、以前は日本人客の割合が約6割だったが、訪日客の増加に伴い、このところ日本人と外国人の割合は半々だという。記念式典が開かれた24日のコペンハーゲン行きSK984便は、午後0時27分に31番駐機場から出発した。所要時間は11時間35分を予定している。

 スカンジナビア航空では、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに、羽田空港への乗り入れを検討している。羽田は2020年までに国際線発着枠の増枠される見通しで、発着枠を獲得した際は、成田から羽田へ発着地を変更する。

 また、2019年から受領開始を予定しているA350-900についても、2020年までの東京就航を目指す。

成田空港で開かれた北極ルート開設60周年の記念式典でテープカットするスカンジナビア航空のナッセン副社長(右から4人目)ら=17年2月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港の31番スポットで出発を待つスカンジナビア航空のコペンハーゲン行きSK984便のA340=17年2月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
スカンジナビア航空

スカンジナビア航空関連
スカンジナビア航空、羽田就航に意欲 成田から移管、A350投入も(17年2月24日)
スカンジナビア航空、日本就航65周年 9地点経由で丸2日以上(16年5月4日)
スカンジナビア航空、プレエコとエコノミーもシート刷新 11月日本投入(15年4月15日)
スカンジナビア航空、離着陸時リクライニング可のビジネス 11月日本投入(15年4月10日)

成田関連
ルフトハンザの成田運休、NAA夏目社長「事実上の撤退、残念」(17年2月23日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post