エアライン, 官公庁 — 2016年10月21日 19:10 JST

Galaxy Note7、関空でバッテリー発煙 国内初、外国人客が持ち込み

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 10月15日から航空機への持ち込みが国内で全面禁止された、韓国サムスン電子の新型スマートフォン「Galaxy Note7(ギャラクシーノート7)」が、関西空港で外国人客が持ち込もうとした際に煙が出たことが21日、国土交通省航空局(JCAB)などへの取材でわかった。空港など国内の航空関連施設で、ノート7が発煙したのは初めて。

関空で煙が出たサムスンの「Galaxy Note7」(同社提供)

 航空局によると18日午後0時30分ごろ、関空第2ターミナルの国際線保安検査場で発生。出国する外国人客の手荷物をX線で検査した際、ノート7が見つかった。

 検査場の係員が、外国人客にノート7を機内に持ち込めないと説明したところ、この乗客が立腹。ノート7から無理にバッテリーを外そうとした際に煙が出た。航空局によると、ノート7は本体からバッテリーを簡単に外せない構造だという。

 ノート7は8月19日に韓国や米国などで販売開始。ところが、利用者がバッテリーを充電中に爆発するなどの事故が相次ぎ、サムスン電子が対策品に交換後も事故が続いていた。

 9月に入り、FAA(米国連邦航空局)や航空局が利用者に対し、機内での充電や使用、受託手荷物として預けないよう強く求めていた。日本の携帯電話会社からは未発売だったが、海外で購入した人や外国人客が国内に持ち込む可能性があることから、対策を講じていた。

 10月14日にはノート7の機内持ち込みや空輸を、米国運輸省(DOT)やFAAが全面的に禁止。航空局も足並みを揃え、15日からは日本の航空会社でもノート7を機内に一切持ち込めなくなった。メーカーのサムスン電子は、11日に製造・販売の打ち切りを発表している。

 航空局では、すでに機内持ち込みを全面禁止していることから、追加措置は現在のところ考えていないという。

関連リンク
国土交通省
FAA
サムスン

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