エアバス, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2026年9月3日 11:54 JST

ヤマトとJAL、国内貨物機27年6月運航終了へ トラックとの価格差拡大

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 ヤマトホールディングス(9064)と日本航空(JAL/JL、9201)、JALグループのスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)は、2024年4月に始めた国内線貨物専用機(フレイター)の運航を、2027年6月までをめどに終了する。円安や燃油高で航空輸送コストが上昇し、トラック輸送との価格差が当初想定に反して拡大したことから、旅客便の貨物室(ベリー)など代替の輸送手段へ移行する。

27年6月をめどに運航終了するヤマトの貨物専用機=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 現在もトラック輸送は人手不足や燃料高でコストが上昇している一方、航空輸送も円安や燃油高でコストが上昇。両者の価格差は当初想定に反して拡大した。両グループはフレイターの運航継続に向け、費用効率化や路線見直しによる需給の適正化、高付加価値サービスによる市場開拓を進めたものの、フレイターの運航を終え、代替輸送手段をより活用する方が適切と判断した。

 フレイターは路線ごとに運航終了時期が異なる可能性があり、詳細は決まり次第、ヤマトグループとスプリング・ジャパンのウェブサイトで案内する。

 3社は2024年4月11日から、エアバスA321ceo P2F型貨物機の運航を開始した。ヤマトグループが貨物機を導入したのは初めてで、ヤマトHDがリースで3機を導入し、JALグループが運航。ヤマト運輸の宅急便やEコマース系の荷物などを空輸している。

 A321P2Fは、中古のA321ceo(従来型A321)旅客機を貨物専用機に改修した機体で、1機当たり28トンの貨物を搭載できる。10トン車約5-6台分に相当し、クール宅急便もコンテナで輸送できる。

 貨物機導入の背景には、EC市場の成長による貨物輸送量の拡大や、労働人口の減少や高齢化に伴うトラックドライバー不足に加え、2024年4月1日に施行された自動車運転業務の時間外労働の上限規制があった。ヤマトはコロナ影響下の2020年にJALへ打診し、2022年1月に貨物専用機の導入を発表した。

 現在の利用者については、旅客便ベリーを含む両グループの輸送ネットワークを活用し、代替輸送手段への移行を進める。半導体や自動車などの工業製品、農水産品の需要増加を見込む九州と北海道では、北九州空港と新千歳空港を中心に、旅客便ベリーを含む航空輸送を引き続き活用する。

 ヤマト運輸は、ソラシドエア(SNJ/6J)と九州地域の活性化や事業成長を目指す包括連携協定を、今年2月に締結している。

関連リンク
ヤマトホールディングス
日本航空
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