官公庁, 需要, 需要実績 — 2026年6月15日 18:40 JST

25年7-9月期、定時出発・到着90%超えゼロ=国交省情報公開

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 国土交通省航空局(JCAB)は、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、LCC 3社など、特定本邦航空運送事業者10社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」の2025年7-9月期分を公表した。各社平均の定時出発・定時到着ともに90%超えはゼロだった。

25年7-9月期の定時到着率で首位となったスプリング・ジャパン=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 10社のうち定時出発率が最も高かったのはスカイマーク(SKY/BC、9204)、定時到着率はスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)となった。最下位は定時出発がスプリング・ジャパン、定時到着はANAで、出発を基準とする「遅延率」はスプリング・ジャパンが最も高かった。

 10社全体の遅延率は2.74ポイント悪化し19.70%、欠航率は1.17ポイント改善し1.19%だった。遅延の原因は「機材繰り」が、欠航も「機材繰り」が目立った。

 JCABの情報公開は「定時出発率」「定時到着率」「遅延率」「欠航率」などを調査。定時到着率は2024年度から調査を始め、より利用者の利便性に直結する到着を調査対象としている。

—記事の概要—
・定時出発率
・定時到着率
・遅延率
・欠航率
・航空会社ごとの定時出発・到着率、遅延率、欠航率
・旅客数上位5路線
・利用率上位5路線
・利用率下位5路線

定時出発率

 定時出発率は、スカイマークが87.39%で1位を獲得。2位はスターフライヤー(SFJ/7G、9206)で84.62%、3位はピーチ・アビエーション(APJ/MM)で84.44%だった。

 値がもっとも低かったのは、スプリング・ジャパンの77.78%。2位はジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の78.17%、3位はANAの79.02%が続いた。

定時到着率

 2024年度から調査対象となった定時到着率は、スプリング・ジャパンが86.80%で1位を獲得。2位はピーチで84.55%、3位はスカイマークで82.54%だった。

 値がもっとも低かったのは、ANAの74.15%。2位はJALの75.91%、3位はエア・ドゥ(ADO/HD)の77.75%が続いた。

遅延率

 出発予定時刻よりも15分を超えて出発した「遅延率」は、スプリング・ジャパンが22.38%でワースト1位。遅延理由の1位は「その他」が最も高かった。以下、ジェットスター・ジャパンが21.93%、ANAが21.05%と続いた。遅延率が最も低かったのはスカイマークで、12.62%だった。

 遅延理由の1位は、スプリング・ジャパンが「その他」で、残り9社が「機材繰り」だった。

航空輸送サービスに係る情報公開25年7-9月期の遅延率(国交省の資料から)

欠航率

 欠航率は、スプリング・ジャパンの4.23%がワースト1位。欠航理由は「機材繰り」が最も高かった。以下、JALが1.73%、エア・ドゥが1.24%と続いた。最も低かった日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の欠航率は0.16%だった。

 欠航理由の1位は、JALとスカイマークが「天候」、ソラシドエア(SNJ/6J)とピーチが「その他」で、残り6社が「機材繰り」だった。

航空輸送サービスに係る情報公開25年7-9月期の欠航率(国交省の資料から)

 以下は航空会社ごとの定時出発・到着率と遅延率、欠航率。

航空会社ごとの定時出発・到着率、遅延率、欠航率

航空会社  定時出発率     定時到着率      遅延率          欠航率
・ANA	79.02 (79.09) 74.15 (74.66) 21.05 (20.92)  1.01  (2.43)
・JAL	79.22 (83.18) 75.91 (78.96) 20.83 (16.82)  1.73  (2.86)
・JTA	82.16 (89.54) 80.81 (87.20) 17.87 (10.53)  0.16  (1.00)
・SKY	87.39 (91.91) 82.54 (87.85) 12.62  (8.07)  0.87  (1.16)
・ADO	80.50 (81.46) 77.75 (79.71) 19.43 (18.52)  1.24  (1.84)
・SNJ	80.61 (86.34) 81.80 (86.84) 19.43 (13.58)  1.07  (2.94)
・SFJ	84.62 (91.16) 80.66 (88.04) 15.45  (8.80)  0.56  (1.97)
・APJ	84.44 (87.03) 84.55 (86.18) 15.60 (12.98)  0.56  (1.10)
・JJP	78.17 (80.11) 78.36 (80.81) 21.93 (19.92)  0.60  (2.67)
・SJO	77.78 (89.95) 86.80 (88.37) 22.38 (12.67)  4.23  (1.59)

*括弧内は前年同期の値
*航空会社ごとの合計値は別の資料によるもので上記表の合計値とは小数点以下が一致しない社がある

 また、輸送実績は平均搭乗区間距離が前年同期比4キロ減の963キロメートル、輸送人員が116万943人増の2929万5346人、輸送人キロが10億2561万5000人キロ増の282億2577万6000人キロ、旅客収入が260億7400万円増の4625億800万円、輸送人員あたり旅客収入が300円増の1万5800円、輸送人キロあたり旅客収入が0.4円増の16.4円だった。

 旅客数は上位5路線のうち、羽田-札幌(新千歳)間が277万7557人で1位。全路線では2881万9172人となった。ロードファクター(座席利用率、L/F)は上位5路線の1位が、那覇-与論間の95.6%、下位5路線の1位は宮古-石垣間で19.4%、全路線平均は83.0%だった。

旅客数上位5路線
1位 羽田-札幌 277万7557人
2位 羽田-福岡 235万383人
3位 羽田-那覇 192万8318人
4位 羽田-伊丹 138万1872人
5位 羽田-鹿児島 63万7629人

利用率上位5路線
1位 那覇-与論 95.6%
2位 伊丹-旭川 94.9%
3位 羽田-宮古 94.8%
4位 札幌-出雲 94.4%
5位 中部-宮古 94.0%

利用率下位5路線
1位 宮古-石垣 19.4%
2位 鹿児島-松山 44.5%
3位 沖永良部-徳之島 48.4%
4位 那覇-久米島 54.5%
5位 羽田-能登 58.9%

特定本邦事業者*
・日本航空:JAL
・全日本空輸:ANA
・日本トランスオーシャン航空:JTA
・スカイマーク:SKY
・エア・ドゥ:ADO
・ソラシドエア:SNJ
・スターフライヤー:SFJ
・ピーチ・アビエーション:APJ
・ジェットスター・ジャパン:JJP
・スプリング・ジャパン:SJO(貨物専用路線は除く)
* 客席数が100または最大離陸重量が5万kgを超える航空機を使用して行う航空運送事業を経営する日本国内の航空運送事業者

航空輸送サービスに係る情報公開25年7-9月期の上位5区間の旅客数(国交省の資料から)

航空輸送サービスに係る情報公開25年7-9月期の上位・下位5区間の利用率(国交省の資料から)

関連リンク
国土交通省

25年4-6月期、定時到着90%超えゼロ続く 首位はスターフライヤー=国交省情報公開(26年5月21日)